
(未経験から経理キャリアをスタートするには?)
経理事務への転職は「未経験者には難しい」とよく言われますね。
確かに経理という仕事は実務経験がとても重要視されるお仕事なのですが、
当然だれもが最初は未経験で仕事を始めるわけですので、「未経験者だから絶対にダメ」なんてことはありません。
以下では、未経験者がゼロからスタートで経理キャリアを積んでいくにはどうしたらいいのか?を具体的に解説します。
↓結論から先に言うと、未経験者は以下の順番でキャリアを積んでいけば、無理なく経理職としてステップアップしていくことが可能です。
- まず「実務経験者とみなしてもらうための最低限の経験」を積む
- 中小企業の経理に正社員として採用される(年収350万円〜)
- 中小企業の経理として5年〜10年程度経験を積む(管理職になる)
- 大手企業の経理職に幹部として転職する(年収700万円〜)
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まず「実務経験者とみなしてもらうための最低限の経験」を積む
経理事務という仕事は、実務経験者でないと正社員として採用されるのがとても難しい職種です。
ただし、「未経験者→経験者」になるためのハードルはそれほど高くはありません。
↓具体的には、以下のいずれかの方法によって「経理の経験者」になることが可能です。
未経験者が実務経験を積む選択肢
- 経理事務派遣として実務経験を積む(1年ぐらい)
- 会計事務所で実務経験を積む(正社員)
- ベンチャー企業の経理で実務経験を積む(正社員)
おすすめは1.の経理事務派遣か、2.の会計事務所(正社員)です。
「今さら派遣社員は絶対に嫌だ、正社員以外は考えていない」という人は2.の会計事務所を選んでください。
3.は経理といいつつも実質的に雑用スタッフ(電話取りやお茶汲みなど)と変わらない仕事内容のこともありますから、注意が必要です。
それぞれの選択肢について、順番に見ていきましょう。
選択肢①:経理事務派遣として実務経験を積む(年収300万円〜)
未経験者の方が経理の実務経験者となるためのもっとも確実で手っ取り早い方法は、この経理事務派遣です。
派遣スタッフなのでボーナスがないのは痛いですが、それでも時給は高いので年収300万円ぐらいは普通に稼げます。
経理分野で未経験からキャリアを積んでいこうと考えている人は、まずは経理事務派遣として1年程度働き、そこから正社員に転職するという形でステップアップしていくのが良いでしょう。
場合によっては、派遣社員として働いていた派遣先の企業で、そのまま正社員として登用される可能性もあります(紹介予定派遣の場合です。後で詳しく説明します)
経理事務派遣の場合、経理実務未経験の人であっても応募可能となっているケースがほとんどです。
ただし、最低限の簿記の知識はあった方が良いので、簿記3級のテキストは読んでおくと良いでしょう(必ずしも合格済みでなくても問題ありません)
↓経理事務の派遣社員として働くことには、以下のようなメリットがあります。
経理事務は時給が高い
まず、経理事務は通常の事務派遣と比べて、時給が高く設定されています。
相場としては時給1600円~1700円程度になります。
一般事務や総務的な事務の派遣は、1200円~1300円が多いです。
時給が400円違えば、1日8時間働いたとして、1日あたりのお給料が3200円も違います。
1ヶ月で20日勤務とすると、6万円以上もの差になります。
派遣は実務経験を積むための修行期間と考えたとしても、少しでも受け取れるお給料は高いに越したことはありませんよね。
↓経理事務スタッフの求人はこちらに無料登録すると求人検索できますので、探してみてください。
経理事務派遣の求人を見る
経理事務派遣なら必ず経理の実務経験を積める
経理事務派遣として採用された場合、確実に経理部署への配属としてもらうことができます。
これは派遣会社と派遣先の会社の契約で決まっていることですので、必ずこうなります。
そのため、経理事務派遣は純粋に経理としての実務経験を積めるのがメリットです。
この点、通常の事務派遣(経理事務以外の派遣)の場合には、
採用後の配属部署や業務などは会社が自由に決めますので、経理以外の業務も担当とされてしまう可能性があります。
経理の実務経験を積むために派遣として働くのに、実際に担当する業務が経理でない…では、
何のためにあえて派遣を選択するのかわかりません。この点は注意してください。
あくまでも経理の実務経験者になるために派遣として働くのであれば、通常の派遣スタッフではなく、経理事務派遣を選択するようにしましょう。
紹介予定派遣の求人も多くある
経理事務派遣専門のサイトでは、いわゆる「紹介予定派遣」の求人も多く登録されています。
紹介予定派遣とは、一定期間経過後の正社員採用を前提で、派遣社員として働くことをいいます。
具体的には、3か月〜6か月の期間は派遣社員として働き、あなたと会社の双方の同意のもとで派遣社員から正社員に切り替えるというシステムのことです。
もちろん、100%の確率で正社員登用されるというわけではありませんが、もともと正社員を採用したいと考えている企業がこの制度を利用しますので、極めて高い確率で正社員になることができます。
派遣社員の期間中は経理事務の経験を積みながら働くことができ、しかも派遣期間が完了したタイミングで正社員になるチャンスが与えられるというメリットがあります。
もちろん、派遣スタッフとして入った会社が気に入らないのであれば、正社員になるのは断ることも可能です。
紹介予定派遣は非常にメリットの大きい採用のされ方ですので、ぜひ検討してみてください。
選択肢②:会計事務所で正社員として実務経験を積む(年収350万円〜)
会計事務所というのは税理士が開業している個人事務所のことです。
従業員数人〜10人ぐらいの規模で運営されている小さな組織が多く、アットホームな雰囲気で働くことができます。
会計事務所の正社員採用では、20代後半〜30代前半の人でも男女問わず採用を積極的に行っています。
会計事務所では、税理士補助スタッフとして経理実務を経験できます。
具体的には、税理士が顧問契約をしている顧問先企業の、経理や税務申告を代行するという形の仕事になります。
経理実務だけでなく、税務申告についても短期間で非常に濃い経験をすることができますので、会計事務所から経理に転職することは難しくありません。
選択肢③:ベンチャー企業の経理で正社員として実務経験を積む(年収350万円〜)
3つ目の選択肢として、ベンチャー企業の経理募集に応募するという方法もあります。
ここでいうベンチャー企業というのは、簡単に言えば起業してまだまもない会社のことです。
こういった企業は非常に人員不足になっていますので、通常は実務経験が必須になる経理の正社員採用でも、未経験OKで採用される可能性があるのです。
ただし、人員不足で採用するだけあって、こうした企業では経理以外の仕事についても担当しなくてはならない可能性が高いです。
名刺の肩書では「経理」となっていたとしても、実際にやっている仕事は総務事務…ということも考えられます。
純粋に経理としてキャリアアップしていきたい方は注意してください。
新しい会社は良くも悪くも社内ルールがまだきちんと決まっていないのが特徴です。
チャレンジ精神が豊富な方は楽しみながら働けるかもしれませんが、落ち着いた環境で働きたい方は避けておくのが無難かもしれません。
経理事務の正社員採用の実態
経理事務の正社員採用は「実務経験者の採用」が基本になります。
具体的には、「決算業務を何回ぐらい経験しているか?」を元に実務経験が判断されることが多いです。
特に、男性向けの経理求人は実務経験者の採用がほとんどですね。
なので、正社員として経理に採用されたいのであれば、上で見た経理事務派遣・会計事務所正社員・ベンチャー企業経理正社員の3つのうちどれかをまず経験する必要があります。
まずは簿記1級に受かってから…はまちがい!
「経理になりたいので簿記検定の勉強からやっている」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、採用で重要視されるのはなんと言っても実務経験であることを理解しておきましょう。
たとえば20代前半で簿記1級を持っているような優秀な人であっても、正社員採用で実務経験者に勝つのは至難の技です。
なぜかというと、特に中小企業の経理ではそこまで高度な会計知識は求められていないからです。
簿記1級で求められる会計学や原価計算の理論を、中小企業の経理担当者が実務で使うか?というとほぼあり得ません。
こうした「勉強の知識」よりも、↓以下のような「実務知識」の方が、中小企業経理では評価の対象になるのです。
中小企業で求められる実務経験
- 会計ソフトの操作に慣れているか
- 決算業務の経験があるか
- 簡単な法人税や消費税の計算ができるか
- 法人口座の銀行振り込み業務ができるか(総合振り込みなど)
- 証ひょう書類の整理の意味がわかるか
- 税務調査の対応をしたことがあるか
- 給与計算や年末調整ができるか
未経験から経理になりたい人の多くが、「まずは履歴書に簿記1級合格と書けるようにして、そこから転職活動して…」という間違ったやり方をしてしまいます。
これでは圧倒的に道のりは遠のいてしまいます。
簿記1級の合格自体がかなり難しいですし、合格したとしても、簿記1級を持っている人は世の中にごまんといます。
未経験から経理としてキャリアを積んでいくなら、「まずは実務経験を積むこと」からスタートするのが重要なのです。
経理の「実務経験者」になるのは簡単!
経理職で求められる「実務経験」というのは、実際には非常にハードルが低いです。
つまり、「実務経験者でないと経理は採用されないが、実務経験者とみなされることは実はそんなに難しいことではない」ということですね。
なので、未経験者は「まずは未経験者でも採用される可能性がある転職先に採用され、少しでも良いので経理としての実務経験を積むこと」が重要です。
上で紹介した経理事務派遣・会計事務所正社員・ベンチャー企業経理の3つのうちのどれかであれば、未経験者であっても実務経験を積むことが可能です。
この3つで最低限の実務経験を積んだら、そこから経理の実務経験者として転職することが可能となります。
経理のキャリアアップの流れ(未経験スタートの場合)
↓あらためて、経理未経験者がゼロからキャリアアップしていくための道筋をまとめると、以下のようになります。
経理のキャリアアップの流れ
- まず「実務経験者とみなしてもらうための最低限の経験」を積む
- 中小企業の経理に正社員として採用される(年収350万円〜)
- 中小企業の経理として5年〜10年程度経験を積む(管理職になる)
- 大手企業の経理職に幹部として転職する(年収700万円〜)
こうしたキャリアアップが本当に可能か?と感じる方は、ぜひ実際の経理求人の内容を見てみてください。
↓私のいっていることが嘘ではないことが実感できるかと思います。
>>実際の経理求人の一覧を見てみる
未経験者にとってファーストステップとなるのは、1.の「まず実務経験者とみなしてもらうための最低限の経験を積むこと」です。
↓上でも見たように、未経験者でも採用される以下の3つの転職先のどれかを選択しましょう。
- 経理事務派遣として実務経験を積む(1年ぐらい)
- 会計事務所で実務経験を積む(正社員)
- ベンチャー企業の経理で実務経験を積む(正社員)
↓1.経理事務派遣の求人は下記のどちらかのサイトで見つけることができます(個人的には1.のジャスネットスタッフがおすすめです)
- ジャスネットスタッフ(経理事務派遣「専門」の転職サイト)
- マイナビスタッフ(大手派遣会社:経理事務求人が豊富)
↓2.会計事務所の正社員採用には、以下の転職サイトが使えます。
- MSジャパン
- マイナビ税理士(税理士資格なしでも応募可)
- リクルートエージェント(業界最大手の転職サイト)
経理キャリアのゴールをどこに設定するかはあなたしだい
なお、上の1.〜4.のステップでは最終的なゴールを「大手企業の経理職に幹部として転職する」に設定していますが、もちろんゴール地点を別のところに設定しても構いません。
具体的には、経理財務分野でのコンサルファームなども経理のコントローラーレベルの人材を積極採用しています。
また、中小企業の経理として働きながら税理士試験に挑戦し、試験合格後に税理士として独立するという選択肢もあります。
(ただし、この場合は税理士事務所で税理士実務の経験を積む期間も必要になるでしょう)
税理士試験は「科目合格制度」というルールになっていますので、働きながら挑戦する人がほとんどです。
なお、科目合格制度というのは、「1回合格した科目は一生有効」というルールのことです。
税理士試験は最終的に試験科目5科目に合格しないといけないので、例えば、「1年に1科目ずつ、5年かけて合格する」という試験の受け方が可能なのです。
中小企業で経理の実務経験を5年〜10年積み、大手企業の経理幹部になる
中小企業の経理として採用され、実務経験を5年〜10年程度積めば、大手企業の経理幹部候補としてのキャリアが見えてきます。
「まず中小企業で経理の実務経験を積んでから、大手企業の経理職にステップアップする」というのは、経理財務分野でキャリアアップ方法としてもっとも典型的なものです。
経理は大きな企業規模の仕事に対応できる人ほど、人材としての価値が高くなる仕事だからです。
例えば、上場企業の経理と、非上場企業の経理とでは業務に求められるレベルに雲泥の差があります。
また、一つの経理チームをリーダーとして管理した経験がある人は、大手企業の経理幹部職にも採用される可能性があります。
具体的なイメージとしては、スタッフ数人〜10人ぐらいの人を指揮しながら決算を締められるぐらいの業務レベルですね。
このクラスになると、年収は700万円〜というハイクラス求人に応募できるようになります。
※実際の経理求人を見てみる(1705件あり)
これから未経験で経理に転職したい方は、まずは中小企業の経理職に正社員として採用されることを目指すところからスタートしましょう。
大手企業の経理未経験採用=「新卒または第二新卒のみ」
大手企業の場合には、経理未経験者の採用は「新卒採用が基本」です。
大手企業では、経理財務職の人材は「新卒で採用して、一から教育する」というスタイルをとっている企業が多いのです。
ただし、最近では第二新卒者を採用するケースも増えていますので、「新卒時の就活に失敗した」という人も挑戦してみる価値はあるでしょう。
(※第二新卒者とは、大学を卒業をしてからおおむね3年以内の人で、転職や再就職を検討している人のことをいいます。企業側としては最低限の社会人としてのマナーを身につけている人を採用できるというメリットがあります)
>>第二新卒で経理を目指すならこちらがおすすめ(無料)
大手企業経理の中途採用は幹部候補の採用に限られる
上で見たように、大手企業の経理未経験者採用は、新卒または第二新卒の人だけが挑戦可能なのが実情です。
一方で、幹部候補となる経理担当者の採用にあたっては、他社で実務経験を豊富に積んだ人が採用されるケースは多いです。
実際、中小企業で経理としての実務経験を積んで、大手企業の経理間無職としてステップアップしていくという道を目指している人は非常にたくさんいます。
大手企業の経理職というのは専門知識が求められる分、非常に高待遇(高年収)になるからです。
同じ未経験向けの求人でも、給与条件は異なる
具体例として、過去に掲載されていた経理求人を見てみましょう。
以下の2つはどちらも未経験者向けの求人ですが、
入社時の給与条件には違いがあります。

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