
(経理の志望動機作成のポイント:例文あり)
経理転職の応募書類として欠かせないのが、志望動機です。
この志望動機を書くのが「得意!大好き!」という人はまずいないですよね…。
特に未経験者の場合には「いったい何を書けばいいんだろう」と途方に暮れてしまっている方も多いかもしれません。
未経験者が自分の熱意を志望動機に上手に表現するのには、いくつか知っておくべきポイントがあります。
ここでは未経験から経理職への転職活動を行う方(特に20代〜30代前半の男性)向けに、具体的な例文をあげながら志望動機の作り方についてアドバイスをさせていただきます。
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この記事の目次
経理の志望動機例文:未経験者向け
経理は専門性の高い職種なので、
未経験での転職は難しい…と思っていませんか?
確かに、経理は実務経験がとても重要視される職種ではありますが、
未経験者はきびしいのか?というとそうでもありません。
重要なのはアピールすべきポイントを外さないことです。
↓具体的には、以下の5つのポイントをおさえて志望動機や自己PRを考えることが大切になります。
- 前職の経験
- 資格の有無
- ITスキル
- 勉強意欲
- 経理として働きたい理由
これらのポイントを押さえた例文を紹介します。
1. 上場大手企業の経理に転職する場合
私は営業部の一員として、自社製品の販売計画や売価の設定に関わる業務に携わっております。
業務の中では常に利益を意識して行動しており、社内から高い評価をいただいています。
日頃から、会社の数値を分析し経営に活かすことができる経理の仕事に以前から興味を抱いており、応募させていただきました。
プライベートでは株式取引も行っており、貴社の有価証券報告書も拝見したことがございます。
経理職へのチャレンジに向けて簿記2級の資格も取得いたしました。
上場企業で経理のプロとして成長するため、今後も継続的に知識向上に努めていきたいと考えております。
ポイント
上場企業は適用される会計基準が複雑で、社内には専門家が多く、業務のレベルが高いです。
未経験者OKの求人であっても最低限の経験や知識をアピールする必要があります。
・営業として利益という数値を意識して行動したこと
数値で物事を考え整理できる能力は経理に必須です。
数値で考える経験が備わっていることは経理の基礎ができていることをアピールできます。
・簿記2級の資格を取得したことや、今後も継続的に学ぶ姿勢がある事
会計基準や税法の改正は頻繁に行われます。
常に情報収集を行い、自ら対応できる人材は上場企業でも優遇されますので、しっかりとアピールすべきです。
2. 中小企業の経理に転職する場合
現職では得意先の売上管理や請求業務を担当しており、予算の立案や請求システムの立ち上げにも関わった経験があります。
また、エクセルを使った業務改善に長けていると自負しており、属人的な業務を改善した経験もございます。
その様な状況の中、日常的に経理部との連携が多く、数値から経営に係わることができる経理職に以前から興味を抱いておりました。
経理職へのチャレンジに向けて簿記検定2級を取得にも挑戦しております。
自ら学ぶ姿勢を大事にしており、今後も働きながら知識を深めて経理として貴社の業績に貢献したいと考えております。
ポイント
中小企業の場合、専門的な会計の知識はそこまで必要でなく、請求や仕入の業務に携わった経験が高く評価されます。
加えて、システム化が進みにくい中小企業において、業務効率化を進めることができる人材は魅力的です。
自分自身では簡単なことだと思っていることが、他者から見れば評価ポイントになることは珍しくありません。
その様な経験は積極的にアピールしましょう。
3. ベンチャー企業の経理に転職する場合
これまで中小企業の総務として備品の管理や契約書の確認など、様々な業務に携わってきました。
より専門的な仕事をしたいと考える中で、経理の仕事に興味を持ち、現在は簿記2級の資格取得を目指しています。
貴社はベンチャー企業として、管理部門をこれから立ち上げると求人票で拝見しました。
これまでの経験を生かしながら、管理部門の立ち上げに貢献できると考えておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
ポイント
ベンチャー企業で求められるのは経理のスペシャリストではありません。
ゼネラリストとして、様々な業務をこなすことが求められます。
また、管理部門を強化する過程での採用が多く、ゼロから作りあげることに抵抗感のない人材の方が求められます。
4. 病院や社会福祉法人など非営利企業の経理に転職する場合
私は学生時代に医療事務のアルバイトをしており、人から感謝される医療の現場で働きたいと考えていました。
経理は未経験ですが、医療事務のアルバイトを通じて得た知識を生かして、経理として成長したいと考えております。
ポイント
未経験者が経理に転職するにおいて、「なぜその会社だったのか」は志望動機で重要です。
応募につながった具体的理由を積極的にアピールすることで、面接官の印象が異なるでしょう。
5. 不動産やホテルなど特定の業界をターゲットにして転職する場合
私は学生時代にこの業界でのアルバイトをしており、リーダーとして一通りの仕事を任せていただいておりました。
経理は未経験ですが、アルバイト時代の経験から業務全体のイメージが備わっており、いち早く貴社の経理として貢献できると考えております。
ポイント
経理として活躍するには会社や業界特有の処理を学ぶ必要があります。
未経験者でも業界を知っていることは大きなアドバンテージとなります。
それがアルバイトであれ、その経験は必ず評価されます。
経理の志望動機例文:実務経験者向け
経理は実務経験が最も重要だと言っても過言ではない職種です。
経理の実務経験者が転職をする際には自分の職歴をしっかり振り返っておきましょう。
特に抑えておくべきポイントを3つ解説します。
・スキルと実務経験を洗い出す
経験業務や資格などのスキルを単純に羅列するのでは意味がありません。
その業務で発生した問題や資格取得の際に苦労したことを一緒に思い出して整理しましょう。
面接官が知りたいのは業務経験や保有資格ではなく、あなたがそれを通じて何を感じたかを知りたいのです。
・選んだ求人票から求める人物像を考える
経理業務の幅は広く、企業の規模によってその業務内容は大きく変わってきます。
自分の考える方向性が応募先の企業で実現できなければ、ミスマッチが生まれてしまいます。
今後、経理として「どのように仕事をしたいのか」をよく考えましょう。
次に、求人票に記載されている内容から、それが実現できるかを確認します。
自分の将来像と企業が求める人材が一致すれば、面接官から見ても自社で活躍する姿を想像しやすくなります。
逆に将来像が不安定だと「なぜ応募してきたのだろう?」とマイナスのイメージを持たせてしまいます。
1. 中小企業やベンチャーから上場大手企業へ転職する場合
上場会社では適用される会計基準が中小企業とは異なり、より専門的な知識が求められます。
開示などを通じて決算が公表されることや明確に期日が決められていることもあり、経理の存在意義がより大きいと考えております。
その様な環境で経理としてスキルアップしたいと考え応募させていただきました。
2. 上場大手企業から中小企業やベンチャーに転職する場合
大手企業では複雑な会計基準や開示などスペシャリストとしての知識が求められます。
その様な環境で仕事をする中で、広く業務に携われるゼネラリストとして会社に貢献したいと考えるようになりました。
貴社は管理部門のメンバーが少なく、一人の業務の幅や裁量が広いと求人票で拝見しました。
その様な環境でこれまでの経験と知識を生かし、御社の業績に貢献したいと考え応募いたしました。
3. 管理職候補の募集へ応募する場合
貴社のホームページで企業理念や社風を拝見させていただきました。
ビジネスモデルにとらわれることなく、常に新しいことに挑戦する企業理念や社風にとても共感を覚えました。
現職では経理のリーダーとして決算や報告資料の取りまとめをしております。
チーム内で常に目標を立て着実に成果を上げることを心がけております。
その結果、自社で決算を行える体制まで構築できたことは一定の成果だと評価をいただいております。
私はチーム全員で仕事をする事が幸せだと感じております。
貴社の経理部門の管理職として、メンバーと一緒に成長し貴社の業績に貢献したいと考えております。
4. 日系企業から外資系企業に転職する場合
学生時代からグローバルに活躍したいと考え英語を学んでおりました。
学んだ英語を生かし、海外で活躍できる経理の人材として成長したいと考え、応募させていただきました
5. 銀行や証券会社など金融機関の経理に転職する場合
経理として銀行や証券会社の担当の方とやり取りする機会がこれまで数多くありました。
企業を数値から分析して成長を支える経理として、銀行や証券会社の方の考えから数多くのことを学ばせていただきました。
その様な経験の中で、自分自身も同じ環境で仕事がしたいと考えるようになりました。
貴社の求人を拝見し、希望していた業界の中でより知識を深めたいと考え応募させていただきました。
経理転職で成功する志望動機のポイント
経理職の志望動機で高評価を得るためには押さえておくべきポイントがあります。
それは、「自分のこれまでの経験が、こういうかたちで即戦力として役立ちますよ」ということをアピールすることです。
未経験職種とはいえ、表現方法を工夫すれば「この人は前職までの経験を経理の仕事でも生かしてくれるだろう」と相手に思ってもらうことは可能です。
例えば、営業職や店舗販売職を経験したことがある人が経理職へ転職しようとした場合は以下のような志望動機が考えられます。
「営業職→経理職」志望動機作成のポイント
単純に「毎日自分の売上実績を数字で管理していました」というだけではちょっと足りません。
相手は経理のプロですから「その程度なら誰でもやってるよね…」と思われてしまいます。
より具体的に、経理に関連する知識を自分なりに業務にどのように活かすよう努力してきたか?ということをアピールしなくてはなりません。
例えば上の場合なら「自分の売上実績から、実際にどれだけ会社に貢献できているのか、コストも含めて日々把握するよう心がけていました」と書くといった感じです。
「営業職とはいえ、利益管理も行っていたのか」と相手は評価をしてくれる可能性が高くなるでしょう。
次の項目で、より具体的な志望動機の例文を紹介しますので参考にしてみてください(そのまま使っていただいてもOKです)
【そのまま使ってOK】志望動機の例文1
「私の場合、数字で自分の仕事の達成状況を管理をするのをとても面白いと感じた事が経理職を志望するようになったきっかけです。
前職では営業職を担当しておりましたので、会社からあたえられていた目標に対して、自分がどのぐらいの実績を出せているか、具体的な達成率の数字にまで落とし込んで進捗管理をしていました。
最初のうちは売上だけを考えて営業活動をしていたのですが、担当するお客様によっては営業活動そのものに旅費や接待費という形でコストが発生することがあります。
そうなると、販売活動にどのぐらいのコストや経費がかかっているか?も意識しなくては会社にどの程度貢献できているのかを正しく把握できないと考えたのです。
営業活動にかかるコストを意識するようになると、単純な売上額だけではなく、かけているコストに見合った売上が上がっているか?この営業先よりも、むしろ別の営業先に重点的に取り組むべきではないか?という視点で営業活動を行えるようになりました。
このように、日頃からコスト管理や達成率管理のより良いやり方がないか?といろいろと調べているうちに経理の仕事に強い興味を持つようになりました。
試行錯誤の過程で、より体系的に知識を身につける必要を痛感したため、簿記資格の勉強も進めています。
御社に入社させていただけました際には、経理職として日常業務や決算業務を少しでも早く習熟できるよう努力するのに加え、将来的には経営管理にも貢献できる経理マンに成長していきたいと考えています。
採用ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
「販売職→経理職」志望動機作成のポイント
販売職や接客業の仕事は、お客さんと日々実際に接しながら働く仕事です。
この経験を生かして経理職の転職活動を行うなら、実際に経験した仕事で数値化された情報やデータをどれだけ実務に生かす経験をしてきたか?ということを志望動機に盛り込むと良いでしょう。
というのも数値化されたデータを現場の仕事をいかに生かすか?は実際に経理マンとして働いている人たちが常に課題として抱えている問題だからです。
面接をする側の人たちも日頃から課題として意識していることですから、あなたが志望動機でその点について言及して入れば「この人はわかっているな」という印象を持ってもらうことができるでしょう。
実際に作成する志望動機の例文としては、次のようなものが考えられるでしょう。
【そのまま使ってOK】志望動機の例文2
「私の場合、前職の販売職で店舗の運営を経験したことが、結果として経理職を志望するきっかけとなりました。
店舗が置かれている状況を正しく把握するためには、売上データの管理だけではなく、在庫の状況やアルバイトの給与の管理といった人件費に関するデータ、さらには広告宣伝のさまざまな施策がどの程度売上に直結しているか?といった情報が必要です。
前職での私のもっとも重要な役割は、店舗の利益率を高めることでしたから、これらのデータをいかに正確に把握するか?ということを常に意識していました。
店舗の運営はこれらの数値化したデータをもとに、目標を立てなくてはなりません。
しかし、数値化された目標に基づいて指示を出すことには、スタッフのみなさんから抵抗を受けることも少なくありません。
そのため、厳しい指示を出さなくてはならない局面ほど、日頃からコミュニケーションをしっかりと行うことを意識していました。
前職では、情報を数値化して把握し、目標へと落とし込むことの重要性と、人間は基本的には感情で動くものであるということの2つを失敗をかさねながら学びました。
御社に入社させていただけました際には、経理職として日常業務や決算業務を少しでも早く習熟できるよう努力するのに加え、将来的には経営管理にも貢献できる経理マンに成長していきたいと考えています。
採用ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
経理への正社員転職は未経験だと厳しい?
ここまで、経理職に未経験から転職することを考えた場合の志望動機の書き方について具体例をあげながら解説させていただきました。
しかし、実際の転職活動では、経理職は実務経験者が優遇される傾向が強いというのが現実です(男性の場合は特に未経験者は厳しくなります)
そのため、ある程度の規模の企業に経理職として採用されることを長期的な目標にしている人は注意が必要です。
というのも、最初から大手企業に「未経験ですが、雇ってください」と転職活動をしてもなかなか面接もしてもらえない状況になってしまうからです。
(男性で未経験から経理職に転職するのがうまくいかない人は、ここでつまづいている人がとても多いです)
段階的なステップアップを目指そう
それでは大手企業に経理として転職するのはあきらめないといけないのか…。というと、そんなことはありません。
重要なことは段階的にステップアップ(キャリアアップ)していく戦略を立てることです。
大手企業の経理では経験者が優遇されるのが事実なのであれば、あなたも少しでも早く「経験者」として転職活動ができる状態をつくりだせばいいのです。
経験者というと「決算や税務申告業務を何回も経験して、融資交渉の経験もあって…」とハードルの高いイメージを持っている人が多いかもしれません。
しかし、実際にはまったくそのようなことはありません。もっと簡単な経験でもいいのです。
具体的にいうと、半年程度の経理事務の経験があれば「経験者」として転職活動を進めることができます。
あなたが現在はまったくの経理未経験者だったとしても、半年後には経理実務経験者として転職活動を行うことは可能ということですね。
この「経理経験者」になるために実務経験を少しでも早く積むのが経理職としてステップアップしていくための最初の一歩になります。
経理事務への転職を目指す人が履歴書に書くべき長所って?
転職活動では、履歴書の内容として「自分の長所」を書く必要があります。
経理事務としての転職を目指して転職活動をしている人は、経理として採用されやすい長所の書き方ってどんなもの?と疑問に感じている人も多いかもしれません。
今回は、経理事務としての採用を目指す人が履歴書に書くべき長所のアピールポイントについて解説させていただきます。
経理事務の採用に有利になる「長所」ってどんなもの?
経理という仕事は、会社のお金を扱う仕事です。
そのため、仕事に取り組むときには何よりも正確性が求められます。
例えば1円単位であっても間違いがあると、すべての資料を作り直すというようなことが求められます。
ですから、性格的な面で長所を書くのであれば、几帳面で仕事はきっちりとこなしたいタイプであることをアピールするのが良いでしょう。
履歴書では、その性格を裏付けるような具体的なエピソードなどを入れるのがポイントです。
例えば「前職では手書きで管理されていた資料をエクセルを使って管理できるように業務改善を行った」などの仕事上での経験談などを入れると好印象につながりますよ。
ITスキルは長所としてアピールできるポイント
経理事務の仕事をするうえで持っておくと有利になるのは、ITのスキルです。
もちろん、プログラミングなどの高度なことはできなくても問題ありませんが、表計算ソフトのエクセルや、データベースソフトのアクセスといったソフトは経理事務では必要になるケースが多くあります。
経理事務の仕事は定型的な業務(いつも同じ手順でやる作業)がとても多いので、ITスキルを駆使して効率化を行えることは強みになります。
近年では経理の仕事はどんどんIT化(簡単に言うとパソコン作業化)が進んでいますから、基本的なITスキルは必須といえるでしょう。
エクセルのスキルを経理事務の長所としてアピールするなら
例えば、Excelのマクロで作業を自動化させることは最もわかりやすい改善例と言えます。
1時間かかっていた作業を正確に5分に短縮することは実際に可能です。
それが毎日の作業であれば、改善時間というのはかなりのものとなりますよね。
他にはアクセスを使用して、データを加工しやすくすることや、基幹システムから取りだすデータを自分で出力の設定をして、より使いやすいデータを取りやすくすることなどが考えられます。
どこの企業でもこういった改善するタネはいくつもあり、それができる人間というのは重宝されるものですよ。
ITスキルと経理の相性はとても良いといえます。
基本的な簿記資格(簿記2級など)を取得できたら、より専門的なITスキル関連の資格も視野に入れてみることはおすすめです。
経理事務の仕事でつちかわれる長所ってどんなところ?
経理事務の実務経験を積むことは、長期的なキャリアアップ、スキルアップという視点で考えても良い影響があるといえます。
私の場合は、経理事務の仕事を経験したことによって、綿密さや正確さ、ちょっとした間違いに気づくことができる能力が大幅に高まったと感じています。
毎日決算書などの会計数字を見る経理の仕事をしていると、何か数字におかしなことがあると違和感を感じ取ることができるようになるんです。
実際に経験を積まないとピンとこないかもしれませんが、この「会社の数字を見る目」が養われることは大きな武器になります。
というのも、決算書を読みこなせることは、他の仕事(営業職やマーケティングの仕事など)をしていくうえでも重要なスキルだからなんです。
例えば、営業職なら今期の自分の目標を「売上の数字」で把握するか、「粗利益の数字」で把握するかによって日ごろの営業活動の進め方には違いが出てくるでしょう。
単純に「売上だけを上げよう!」と考えていると、取引先それぞれにかかる営業コスト(経済的なものだけでなく、時間的なものも含みます)については鈍感になりがちです。
会社の目標は利益を上げるために行うものですから、売上と粗利益の違いをきちんと理解している営業マンはそうでない人より少しレベルが高いといえます。
ブラックな働き方をしたくない経理が絶対に知っておくべきこと

(ブラックな働き方をしたくない経理志望者へ)
すでに経理として働いている人も、これから働く人も、
ブラックでしんどい働き方をしたくないなら、
入社する企業選びにはこだわってください。
経理は会社の大きさや業界によって働き方がまったく違う職種です。
どんなに優秀な人でも入社する企業をまちがえてしまうと、
低年収でブラックな働き方になってしまうので注意が必要です。
特に経理未経験の人は、
最初の1社目でどういう仕事の経験をするか?によって、
その後のキャリアに大きな影響が出るので注意してください。

「先輩の背中を見ながら仕事を覚えろ!」
みたいな昭和体質な会社に入ると最悪です。
ろくな教育もなくいきなり現場に放り込まれ、
訳もわからない状態で疲弊していく経理未経験者はものすごく多いです。
経理の給料はこうやって決まる

(経理は「どう言う会社に入るか?」でほぼ給料が決まります)
↓同じ経理でも、残念ながら以下の2種類の人に別れてしまいます。
- 入社当初から年収高めで働ける人と、
- いつまで経っても低年収…で苦しんでいる人
これは経験者・未経験者問わずです。
未経験者なら能力的にはみんな同じスタートのはずなのに、
なぜこんなふうに差がついてしまうのでしょうか?
理由は経理という職種の特徴にあります。
↓経理のお給料ってこれでほぼ決まります。
- 利益をちゃんと出している会社で働いているか?
- 利益を社員に還元する社風があるか?
- 社内でキャリアアップしていく仕組みが整っているか?
経理は営業マンのように個人の成績で給料が決まる職種ではありません。
経理の給料は「自分の会社がもうかっている会社か?」でほぼ決まることを知っておいてください。
あなたが入社する会社がまったく利益の出てない衰退斜陽産業だったり、
社長が利益をすべて自分のものにしているワンマン体質な会社であったりしたら、
あなたがどれだけ優秀な人であったとしても、
低年収でしんどい働き方になってしまうんです。
若くてやる気もあって優秀なのに、
なぜか給料がめっちゃ安い…
みたいな働き方をしている経理ってものすごく多いです。
同じ働くならお給料は高いにこしたことはないですよね。
なお、大手企業に入社すればOK!というわけではないので注意してください。
大手勤務でも安月給で酷使されている経理なんていくらでもいますからね…。
経理は営業マンみたいに「個人のノルマや営業成績」で給料が決まる職種ではありません。
あらかじめ担当範囲が決められた仕事を、
期限までにしっかりとこなすことが重要な仕事です。
「今月は営業ノルマ達成したからボーナスが出る」
みたいな働き方ではないんですね。
同じ未経験入社でもこんなにお給料が違う…
具体例として、
実際に募集されている経理求人を見てみましょう。
↓例えばこの2つはどちらも未経験者向けの求人ですが、
入社時の給料の額がまったく違います。

↑2つ目の低年収でしんどそうな求人…に、
あえて好んで応募する人はまずいないと思います。
経理は実務経験がとても重要視される仕事なので、
当然ながら未経験者はみんなゼロからの評価スタートになります。
ですが、同じ未経験者でも「入社する会社の体質」によって、
お給料の金額がまったく違ってくるのが現実です。
くりかえしになりますが、
経理の給料は入社する会社の良し悪しでほぼ決まります。
やる気もスキルもあるのに「転職活動のときに選ぶ会社をまちがえたこと」が原因で、ブラックな働き方になってしまうケースは本当に多いんです。
↑これ、めちゃくちゃ損なので注意してください。
ブラック企業で働く経理はこんなに悲惨…

(経理はブラック企業に入ると悲惨です)
あなたがどんなに優秀でやる気のある人だったとしても、
入社する会社がブラックだと悲惨な働き方になってしまいます。
↓例えばこんな感じですね…。
- 低年収なのに長時間労働を強制される…。
- ろくな新人教育もなくいきなり現場に放り込まれ、教わっていないことでミスして罵倒される…。
- 頑張ってるのに仕事を評価されず「経理は売上に貢献しない部署だからお荷物」みたいな扱いをされる。
- 決算前など繁忙期は日付が変わるまでサービス残業…。
実は私自身も経験があるんですが、
ブラック企業に搾取されたくない人は、
入社する会社選びには絶対にこだわるようにしてください。
↑これは未経験者も実務経験者もまったく同じですので、
くれぐれも注意してくださいね。
ホワイトな経理求人はこういうところで探すべし

(ホワイトな経理求人は「経理専門の転職サイト」で探すと見つかります)
ブラックでしんどい働き方を絶対にしたくない人は、
求人を探す場所を間違えないことが大切です。
ハローワークとかはブラック求人も多いんで避けてください。
経理は一種の専門職なので、
リクナビなどの「一般向けの転職サイト」も避けた方が良いですね。
↓具体的には、こちらのような
経理専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。

\ ホワイトな経理求人多数あり!/
↑転職サイトは完全無料で使えます。
無料アカウント登録で条件をしぼりこんで求人検索をかけられますよ。
年収額や未経験簿記資格なしOK・残業なしなど、
希望する条件に合った求人だけを検索できるのでとても便利です。
今すぐは転職する気がない人もやっとかないと後で後悔すること

(今すぐは転職活動できない人もやっておくべきこと)
今すぐは転職する気がない人も、
転職サイトへの無料登録だけは早めにやっておいた方が良いです。
なぜかというと、日常のストレスや疲れが限界までたまってくると、
転職サイトに登録するというかんたんな作業すらやる気なくなるんですね(実体験談)
そうなるとさらに今の職場への依存度が高まって、
「この仕事やめたいのにやめられない…。出口がない…」
みたいな精神状態になりがちなんです。
私も経験あるんですがこれめっちゃつらいですよ。
転職サイトで無料アカウントを作って、
年収や残業有無などの希望条件を入力しておくと、
自分にマッチする求人が出るたびに自動通知してもらえます。
気になった求人がきたらブックマーク保存しておきましょう。
↑日常的にこれやっとくだけでも、
「どうしても今の状況がつらくなったら転職もある」
という選択肢を持つことができます。
ホワイト求人に出会えるかどうかってそのときどきの運もありますから、
日常的に情報が自動でスマホに入ってくるようにしておくことが大切です。
忙しくて今すぐは転職活動できない人も、
無料登録だけはやっておきましょう。
↓1分でできる作業ですよ。

最後の最後にお伝えしたいこと
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここまで時間をかけて読んでくれたあなたに、
↓どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、経理という職種は「どういう会社で働くか?」によって、
お給料や仕事のしんどさに大きな違いが生じてしまうことです。
ノルマ達成率で評価される営業マンなどとは違って、
経理は「個人のパフォーマンス」が評価されにくい仕事です。
(逆にいうと、個人成績でプレッシャーをかけられることも少ない仕事です)
↓必然的に、経理のお給料は以下のようなことで決まることになります。
- 所属する会社が儲かっている会社か?利益を出せている会社か?
- 出した利益をちゃんと社員に分配している会社か?
- 仕事量が増えてきたら、きちんと人材確保に投資する会社か?
あなたがどんなに優秀で、やる気のある人だったとしても、
経理という職種をちゃんと評価する気がない愚かなワンマン社長が経営している会社や、
業績の悪く将来性もない斜陽産業の会社に入ってしまうと、
どんなにがんばっても安月給でブラックなしんどい働き方になってしまうんです。
入社の時点、というか転職活動の時点で、
経理のお給料や働き方は差がついてしまうということですね。

入社後にどれだけ交渉したとしても、
お給料を大幅に上げてもらうことは難しいので注意して下さい。
経理は上でも見たように「個人のパフォーマンスが評価されにくい職種」だからです。
ブラック企業みたいな会社にまちがえて入社しないようにするには?
このブログの中では、すでにくりかえしお伝えしていることかと思いますが、
ブラック企業にまちがえて入社したくない人は、
「求人を探す場所」をまちがえないようにすることが大切です。
経理は「どういう会社に入社するか?」によって、
給料や仕事内容がガラッと変わる職種です。
逆に言えば、いま現在の実務経験やスキルに自信がない人であっても、
ホワイトな求人を上手に見つけて入社することさえできれば、
年収で同年代のライバルに差をつけられるということでもありますね。
世の中にはこの「2種類の経理」がいる

(世の中には「2種類の経理」がいます)
リアルな話ですが、世の中には以下の2種類の働き方をしている経理がいます。
↓あなたは、今から5年後にどちらの経理になっていたいでしょうか。
- ホワイト企業で快適に働く経理
未経験ならしっかりとした新人研修をしてもらい、
ある程度仕事に自信が持てるようになってから現場に入る。
相場と比較して高めの年収で働き、
将来の幹部候補としてまわりから期待され受け入れられながら楽しく働く環境 - ブラックでしんどい働き方をする経理…
わけもわからない状態でいきなり現場に放り込まれ、
先輩にお荷物扱いされながら仕事をイヤイヤ覚え、
ようやく慣れてきても給料が恥ずかしいぐらい安くて同窓会にも出られない…。
↑私はこの2つの働き方の両方を実際に経験しました。
今でこそ比較的ホワイトな職場で働けてますが、
最初はブラックで地獄のような働き方だったんです。
(ブラックな会社は1年ぐらい働いてスパッと辞めました)

注意してほしいのはブラック時代の私と、
ホワイトに転職してからの私とで、
能力はたいして変化していないことです。
(1年程度でスキルが身につくほど経理の仕事は甘くないですからね)
違いは「入社した会社がブラックだったか、ホワイトだったか」の違いだけです。
そして、探す場所さえまちがえなければ、
未経験でも応募できるホワイトな経理求人はたくさん見つかるんです。
転職活動のときに情報を探す場所をまちがえてしまった人は、
入社5年以上のベテランになっても、
ブラックな働き方をさせられてしまうケースもあります。
(私は最初ハロワとか、リクナビとかを使って求人を探して応募したので、結果的にブラックに入ってしまいました)
どうせ働くならホワイト企業でしっかりと新人からスタートし、
相場より高い年収を稼ぎながら経理として着実にキャリアアップしましょう。
求人を探す場所をまちがえない(経理専門の転職サイトで情報リサーチする)
↑というたった1つのポイントさえ外さなければ、
まちがえてブラック企業に応募するリスクはほぼゼロにできますよ。
転職活動で「結局いちばん重要なこと」はこれ

(転職活動でもっとも重要なのは「情報の探し方=求人を探す場所」です)
転職活動でもっとも重要なのは、情報の探し方(求人を探す場所)です。
ブラックな経理になりたくない人は、
絶対に経理専門の転職サイトで求人を探すようにしてください。
なお、転職サイトはお金とられるとかありえませんし、
スマホで3分あれば終わる簡単な作業です。
気に入らなければいつでも解除できて、
求人の自動メール通知すら来なくなるので、
リスクなんて何もないです。

ただ、それがわかっていても、
↓残念ながらこの2種類の行動パターンをとる人に分かれてしまうんですよね。
- とりあえず今すぐ登録作業だけでも済ませておく人
- なんだかんだ理由をつけて結局なにも行動しない人
↑お気づきの方も多いかと思いますが、
これって転職活動も普段の生活も同じです。
絶対にやった方がプラスになる、
メリットしかないのはわかっているのになぜか行動できない人…。
↑あなたのまわりにも、こういう人っていませんか??
正直、以前の私もまさにこれでした。
(本来、私はものすごくクズな人間なんです)

でも、現実にブラック企業からホワイト企業に転職して、
「世の中にはちょっとした行動を起こすだけで結果に大きな差が出ることがある」を実感してからは、
行動しないことのデメリットがデカすぎるように感じるようになりました。
転職サイトの登録なんて、誰でもできるちょっとしたことです。
でもこういう「地味なわりに重要な作業」を今すぐやれる人とやれない人とでは大きな差が出るんです。
↑これをやっておくだけで、
マッチするホワイト求人がでるたびにスマホに自動通知してもらえます。
良さげな求人が出たらブックマークして保存しておいてください。
日常的にスマホに届く求人情報を見るクセをつけるだけで、
「いざとなったときの転職」という選択肢を確保できます。
今の仕事がどうしても辛くなったら転職もあるという気持ちで普段の仕事をこなせますし、
いざ転職が必要となったときに、
応募するホワイト求人の選択肢を手元にたくさん持った状態でスタートできるので、ライバルに大きな差をつけられますよ。
せっかく経理という魅力的な職業を見つけたのですから、
ホワイト企業でしっかりお給料を稼ぎ、
やりがいを感じながら楽しく働きましょう。

↓今すぐは転職活動できない人も、
初めは情報リサーチからスタートです。
まとめ
経理は正確性が求められる仕事ですから、履歴書で自分の長所について書く時には「几帳面な性格であること」と、「それを裏付けるような具体的な仕事上でのエピソード」を盛り込むようにするとよいでしょう。
経理事務の仕事を経験することでつちかわれる能力は、将来的に別の仕事をすることになったとしても生きてきます。
これから経理事務を目指して転職活動を始める!という方はいい選択をしています(特に若い方)
履歴書ではあなたの長所を上手にアピールして、ぜひ転職活動を成功させてくださいね。