経理未経験者の転職活動

経理に未経験者は採用されない?転職成功のコツを経験者が解説

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(未経験で経理職に就くことは可能?)

 

経理の仕事をしてみたいけど、

「未経験者は採用されない(されにくい)」

という口コミをみて、心が折れそうになっている方はきっと多いでしょう。

経理は実務経験がとても重要視される仕事なので、

まったくの未経験から転職する場合には、かなり高いハードルがあるのは事実です。

ですが、もちろん「未経験者はすべて経理になれない」なんてことはありません。

もしそれが本当なら、世の中に経理として働く人はいなくなっているはずですからね。

この記事では、未経験者が経理として採用されるために、

知っておくべき注意点ポイントを解説します。

転職活動の具体的な進め方から、

面接での自己PRのやり方まで解説していきますので、

これから未経験で経理への転職を目指している方はぜひご覧ください。

 

経理転職が未経験者に「難しい」と言われる理由

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(経理未経験者が採用されない理由は?)

 

経理転職が未経験者に「難しい」と言われる理由としては、以下の理由が存在します。

 

1. 経理は実務経験がとても重視される仕事

経理の職においては、実務経験が非常に重要視される傾向があります。

これは、経理業務が企業の財務状況を正確に把握しなければならない、

という背景があるためです。

未経験者が採用されにくい理由の一つとして、

ミスが許されない緻密な作業が必要な点が挙げられます。

そして大手企業においては、新卒採用を通じて経理のポジションを埋めることが多いのです。

そのため、未経験者が中途採用で食い込むのは簡単ではありません。

 

2. ミスが許されない仕事内容

経理の仕事は細かい数字の管理が求められ、

ミスが直接経営に影響を与える可能性があるため、高い精度が要求されます。

特に未経験から経理職に挑戦する場合、実務経験のなさが採用の障壁となるでしょう。

未経験者が採用されにくいのは、経理業務の重要性とその複雑さにあります。

経理職では、以下の業務を始めとしたタスクを正確に行う必要があるのです。

  • 日々の取引記録
  • 請求書の発行
  • 支払管理
  • 月次・年次決算の準備

3. 大手企業は経理未経験者を新卒採用で埋めている

大手企業の多くは、経理部門の新卒採用に未経験者を採用している傾向があります。

これは、長期的な視点で社員を育成しようという戦略の現れでしょう。

つまり基礎から学び、成長してもらうことを期待しているためです。

実務経験が重視されがちな経理職ですが、大企業は独自の教育プログラムを用いて、

未経験者でも一人前の経理担当者に育て上げることに注力しています。

すでに社会人として長い時間が経っている人が未経験で経理に転職するなら、

後述するように、中小企業やスタートアップ企業の「未経験OKの求人」を狙うのが賢明かもしれませんね。

>>経理はブラックに間違えて入社すると地獄…。

 

経理未経験者が採用確率をアップさせるコツ

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(経理未経験者が経理職に採用されるためには?)

経理の仕事に未経験から挑戦する際、採用されるためにはいくつかのポイントが重要です。

以下のようなポイントを知っておくと良いでしょう。

 

1. 必ず「未経験者OK」の経理求人を狙って応募する

経理職への転職は、未経験者にとっては難易度が高いと言われがちです。

しかし、未経験者を歓迎する経理求人に的を絞って応募することで、

採用される可能性を高めることができます。

経理の仕事は正確さが求められ、多くの企業では実務経験を重視しています。

ただ未経験者OKの求人は、積極的に新しい人材を育てる意欲がある会社の表れでもあります。

そうした企業を見つけるためには、転職サイトエージェントを利用しましょう。

さらに、経理職に特化した求人サービスを選ぶ必要もありますね。

また、経理職への転職に有利な資格としては、日商簿記二級が挙げられます。

未経験者であっても、この資格を取得している、

または勉強中であることをアピールすることで、経理の基礎知識があることを示すことができます。

採用担当者は、未経験者でも学ぶ意欲がある応募者に好印象を持ちます。

応募する際の志望動機には、具体的なエピソードを織り込むことを意識しましょう。

自分がなぜ経理職に興味を持ったのか、どのような価値を提供できるのかを伝えてください。

ただし、受け身の姿勢や何でもやるといった姿勢は避けましょう。

自ら積極的に学び、成長しようという意志を示すことが重要です。

未経験から経理職に就くためには、総務や事務系の経験を活かすのも手です。

まずはその能力をアピールするために、

経理業務に関連する業務から徐々にスキルアップしていくのも一つの戦略でしょう。

また、大手企業よりも中小企業やスタートアップ企業の方が、

未経験者を受け入れやすい傾向にあります。

会計ソフトの操作スキルも、経理職には必須です。

日常的に家計簿アプリなどを使って、会計ソフトに触れる習慣をつけると良いでしょう。

また最低限のITスキル、特にExcelのスキルは、経理業務において必須です。

これらのスキルを自己PRできるように準備しておくことが望ましいです。

別角度ですが、会計関連の仕事に興味があるなら、税理士事務所での勤務も検討してみてください。

未経験からでも経理の実務を学ぶことができ、専門性を高めるチャンスがあります。

 

2. 本気なら転職エージェントは必ず使うべき(無料)

転職エージェントは非常に有効な転職手段です。

無料で利用できる転職エージェントは、経理職専門の物を選ぶとより効果的です。

転職エージェントは、未経験者が採用される可能性を高めるためのアドバイスをしてくれます。

例えば、経理職への理解を深める知識、

採用担当者に対して真剣に取り組んでいる姿勢を伝えてくれます。

自己PRでは、ITスキルや会計ソフトの操作経験などをアピールすることも重要です。

Excelスキルは求められることが多いため、最低限の操作ができることを示しましょう。

転職活動では、大手企業だけを狙う必要はありません。

中小企業スタートアップ企業の求人を狙う戦略も有効です。

もし税理士事務所での経験があれば、経理職への転職に役立つでしょう。

重要なのは、何でもやりますという受動的な姿勢ではありません。

自分が貢献できる価値を明確に打ち出すことです。

経理の未経験者が採用されるためには、戦略的な転職活動が求められます。

転職エージェントの利用はその一環であり、無料で専門的なサポートを受けられるでしょう。

本気で転職を考えているならば、積極的に活用すべきです。

 

3. 転職エージェントは「経理職専門」を使う

転職エージェント会社にはいろんなところがあります。

そして各サービスに、それぞれ「得意分野」「特化分野」があります。

経理への転職を目指すなら、経理職専門の転職エージェントを使うようにしましょう。

これらのエージェントは、経理職に特化した知識とネットワークを持っています。

そのため、未経験者でもマッチする求人を見つけてくれることが多いのです。

 

4. 日商簿記二級はできれば取得しておく(少なくとも勉強は始めておく)

経理職に未経験から挑戦する際、多くの企業が求める実務経験を補う一つの手段として、

日商簿記二級の資格取得が挙げられます。

この資格は、あなたが経理の基礎知識と技能を持っている証明となります。

つまり、採用担当者には、あなたの経理への理解度と真剣度をアピールすることができるでしょう。

特に中小企業やスタートアップでは、経理スキルを持つ人材を求めていることが多いです。

日商簿記二級を持っているだけで、採用の可能性が非常に高まります。

経理未経験でも採用されるためには、簿記の勉強を通じて経理の仕事に対する熱意を示すことが重要です。

未経験者を採用する企業の多くは、即戦力よりも成長意欲や適応能力を重視しています。

日商簿記二級の取得は、未経験から経理職への道を開くための一歩となるでしょう。

自分を信じて、経理の道への第一歩を踏み出してみてください。

 

5. 志望動機には具体的なエピソードを織り込む

経理職への転職を目指す未経験者が採用されるためには、志望動機をただ述べるのではいけません。

そこに具体的なエピソードを織り込むことが肝心です。

例えば、「日常生活での予算管理や家計簿の記録がきっかけで経理に興味を持った」

といった話は、実務経験はなくとも数字に対する意識の高さをアピールできます。

またExcelでのデータ分析やグラフ作成の経験、チームでのプロジェクト管理など、

経理職に必要なスキルや資質が垣間見えるエピソードも効果的でしょう。

採用担当者にあなたの熱意とポテンシャルを感じてもらうために、

自分自身の経験を具体的な事例として提示してください。

それにより、未経験であっても経理職への適性をアピールすることができるでしょう。

 

6. 仕事を教えてもらう・受身の姿勢はNG

経理職に未経験から挑戦する際、受け身の姿勢は避けるべきでしょう。

採用担当者は、自ら学ぶ意欲と実践への積極性を重視しています。

経理の仕事は、数字の正確性が求められます。

つまり、企業の財務状況を正しく把握する重要な役割を担っているのです。

そのため、実務経験がない場合でも、

日商簿記の資格取得や会計ソフトの操作スキルを身につけることで、

自主的にスキルアップを図る姿勢を伝えることが必要ですね。

未経験から経理職に就くためには、総務や一般事務の経験を生かすことが重要です。

多角的な視点から企業に貢献できる人材として、企業に好アピールを見せつけることが可能となります。

中小企業やスタートアップ企業では、経理だけでなく幅広い業務を担うことが期待されます。

そのため、自身を求めているであろう企業の求人に目を向けると良いでしょう。

 

7.「未経験なので何でもやります…!」という姿勢もNG

経理職に未経験から挑戦する際、「何でもやります」という姿勢は逆効果な可能性があります。

採用担当者は、特定のスキルや経験を持っている応募者を望んでいます。

未経験であることを前面に出すのではなく、

自身の経験が経理職にどのように活かせるかをアピールする必要があるのです。

例えば、以下の経験は採用に有利に働く場面が多いでしょう。

  • 数字に強いこと
  • 細かい作業に対する集中力
  • チームワークを発揮した経験

このように経理職に必要な能力を示すことが大切ですね。

また、未経験者を敬遠する企業も少なくありません。

そのため、ある程度の対策を行う必要があります。

  • 未経験でも受け入れている求人を狙う
  • 日商簿記の資格を取得する
  • 会計ソフトの操作に慣れる

適切な準備と有益なアピールを行えば、未経験でも経理職への道は開けるでしょう。

 

8. 総務も担当できる「事務系人材」としてまずは入社を狙う

採用されないという壁に直面している未経験者は、

総務など他の事務系の職種から入社を目指すという選択肢も有効です。

総務の仕事は経理とも関連が深く、会社の基盤を支える重要な役割を担っています。

そこで得られるスキルや知識は、将来的に経理職への転職にも役立つでしょう。

また、大企業よりも中小企業やスタートアップ企業の方が、

未経験者を受け入れやすい傾向にあります。

そういった企業では、多様な業務を経験する機会が多くなります。

そのため、経理業務への関わりも広がる可能性があります。

 

9. 大手企業ではなく中小企業・スタートアップ企業の求人を狙う

経理職への転職は未経験者にとって挑戦的な道ですが、

大手企業よりも中小企業スタートアップ企業を狙うことで道が開けることがあります。

実務経験を重視する経理職では、大手企業が新卒を採用する傾向にあります。

そのため、経験がないとハードルが高くなりがちです。

しかし、中小企業やスタートアップ企業では、

多様なバックグラウンドを持つ人材を求めている可能性があります。

すなわち、未経験者でも採用されるチャンスがあるということです。

以上のポイントを踏まえつつ、

中小企業やスタートアップに目を向けるのも一つの手でしょう。

実務未経験からでも、経理職への扉を開くための戦略を練ることが大切ですね。

自分自身の強みや適性を見極め、適切な準備を整えれば、

未経験からでも経理職に採用される可能性は十分にあります。

 

10. 会計ソフトは使い慣れておく:無料家計簿をつけてみよう

経理の現場の仕事は、会計ソフトを使ってほとんどの業務が処理されています。

会計ソフトなしでの経理業務は、ありえないと言っても過言ではないでしょう。

逆に言えば、入社前にある程度この会計ソフトの使用に習熟しておけば、

採用プロセスにおいて他のライバル求職者に大きな差をつけることが可能です。

会計ソフトといっても、それほど大袈裟なものではありません。

無料で使用できる家計簿アプリなどがありますので、

これを使って自分自身の家計簿をつけることから始めてみましょう。

これだけでも大きな差になります。

会計ソフトの操作に慣れるためには、

無料の家計簿アプリを使って日々の収支を管理することから始めると良いですね。

これにより、実際の経理業務に近い経験を積むことができます。

加えて、ExcelなどのITスキルも採用されるための必須条件となり得ます。

対策を行い、自己PRの際にはそのスキルを前面に押し出してください。

税理士事務所での仕事も経理職への理解を深めるために役立つので、

選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

11. 最低限のITスキル(特にExcel)を自己PRできるようにしておこう

経理職への転職は未経験者にとって挑戦的な道のりですが、

最低限のITスキル、特にExcelの習得は必須と言えます。

経理業務では、日々の取引記録や財務分析にExcelを使用することが一般的です。

そのため、関数やピボットテーブルなどの基本的な操作を自己PRとしてアピールすると、

採用担当者にあなたの学習意欲と実務への即戦力を示すことができます。

実際、多くの企業は経理の実務経験を重視しますが、

未経験者が採用されるケースもあります。

その際、Excelスキルは採用の分かれ目となることが多いでしょう。

未経験者OKの求人に応募する際も、

Excelでのデータ処理能力を前面に出すことで、他の応募者との差別化が図れます。

また、経理未経験者が採用されないという壁に直面した場合、

Excelスキルはさらなるキャリアアップの道を開く鍵となるでしょう。

無料の家計簿アプリを使って、日常生活でExcelに触れる習慣をつけることで、

会計ソフトへの理解も深まります。

 

12. 会計関連の仕事がしたいなら税理士事務所もおすすめ

会計関連の仕事に興味があるなら、税理士事務所での勤務も考慮に入れてみてはいかがでしょうか。

税理士事務所では、会計や税務の専門知識を身につけることができます。

そこでは、実務経験を積む絶好の機会となるでしょう。

未経験でも採用されるチャンスはあり、

実際に税理士事務所からキャリアをスタートさせた人が多くいます。

税理士事務所で、ある程度の実務経験をつければ、

そこから大手企業経理への転職も不可能ではありません。

また、税理士事務所勤務では中小企業の経営者が顧問先になりますので、

そうした顧問先から経理担当者としてヘッドハンティングを受けるケースも多いです。

>>経理はブラックに間違えて入社すると地獄…。

 

まとめ

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(経理未経験でも頑張り次第で採用に繋がります!)

 

経理の職に未経験から挑戦する際、採用されるための手段はいくつかあります。

まず、未経験者でも応募可能な求人を狙うことが重要です。

転職エージェントを活用し、経理職に特化したサービスを選ぶとより効果的でしょう。

日商簿記の資格取得や、会計ソフトの操作スキルを身につけることも有利になりますね。

具体的な志望動機を持ち、受け身ではなく積極的に学ぶ姿勢を見せることが大切です。

また、「何でもやります」という姿勢ではいけません。

経理以外の事務スキルもアピールして、

事務系人材としての幅広い能力を持っていることを企業に伝えましょう。

中小企業スタートアップ企業は、大手よりも未経験者を受け入れやすい傾向にあります。

そうした企業を狙うことも一つの戦略です。

ITスキル、特にExcelの操作能力は経理職においても非常に重要視されます。

自己PRで活かすことができるよう準備しておくと良いでしょう。

税理士事務所での勤務も、会計関連の実務経験を積む良い機会です。

これらのポイントを踏まえ、積極的に自己研鑽を行い、

未経験から経理の職に就くための努力を怠らないことが、採用されるための鍵となります。

常に前向きな姿勢でチャレンジを続けてください。

 

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