未経験で経理事務の仕事に転職する場合、企業によっては筆記試験が行われることがあります。
新卒のときの採用試験ではSPI(国語や数学などの基本知識を問う筆記試験)を受けた方も少なくないかもしれませんね。
しかし、経理事務への転職では、SPIのような「一般知識を問うような問題」はあまり出題されない傾向があります。
というのも、経理事務に適性があるか?という視点から、簿記の知識や仕事の適性検査が行われることがほとんどだからです。
今回は、未経験で経理事務の仕事へ転職を目指す方向けに、筆記試験ではどんな問題が出題されるのか?について説明させていただきます。
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この記事の目次
経理採用試験問題の概要

(経理の採用試験問題の概要をお伝えします)
経理採用試験問題には経理の基礎知識や応用力を問うものが多く、実務に即した問題も出題されることがあります。
経理採用試験問題を解く際には問題文をよく読み、正確に計算する能力や論理的思考力が求められますよ。
経理職に就くための基礎的なスキルを測るための重要な試験であり、しっかりと準備して臨むことが大切です。
経理採用試験問題とは?
経理採用試験問題には、企業が経理部門に採用する際のスキルや知識を評価するための問題が含まれています。
- 会計原則
- 財務諸表の作成方法
- 税務申告手続きなど
経理採用試験問題は、応募者の経理知識やスキルを客観的に評価するための重要なツールとなっているのでしっかり準備しましょう。
なぜ経理採用試験が必要なのか?
経理採用試験は、企業が経理部門に採用する際に必要な試験です。
経理業務に関する知識やスキルを評価することで、適切な人材を選定するための手段となります。
経理採用試験問題を通じて、候補者の適性や実務能力を客観的に評価することができるのです。
企業にとっては正確な財務情報を提供するために、経理部門には高い専門性が求められるので経理採用試験が必要になるのですね。
経理採用試験の主な内容

(経理の採用試験問題の内容は?)
経理採用試験は、以下のような幅広い分野をカバーしています。
- 財務諸表の作成や分析
- 勘定科目の理解
- 税務の知識
- 会計ソフトウェアの操作能力
- 財務諸表の読解力
- 財務分析能力
経理採用試験問題は、これらの領域に焦点を当てて応募者の実務能力や専門知識を評価するためのものです。
試験内容は企業や業種によって異なることがありますが、一般的には上記のような内容が含まれることが多くなります。
経理採用試験は経理職のポジションを目指す方にとって重要なステップとなるため、しっかりと準備をして臨むことが求められますよ。
基本的な仕訳スキルをチェックできるテスト問題
経理採用試験問題に関する基本的な仕訳スキルをチェックできるテスト問題をご紹介します。
経理の仕訳スキルを確認するための問題を解いて、自身のスキルを評価してみましょう。
経理採用試験に向けての準備にも役立つ内容ですよ。
商業簿記+工業簿記の基礎知識テスト
経理採用試験問題を解くためには、まず商業簿記と工業簿記の基本的な概念を理解することが重要です。
商業簿記は、商品を取引する会社に関連する取引を記録する会計の分野となります。
一方、工業簿記は、商品を製造する会社に関連する取引を記録する会計の分野です。
両者の違いや共通点を把握することが求められますよ。
商業簿記・工業簿記とは
- 商業簿記:仕入れや売上などの取引が中心
- 工業簿記:原材料の仕入れから製品の製造や販売までの過程を記録
経理採用試験問題には、商業簿記と工業簿記に関する基礎的な問題から応用的な問題まで幅広い内容が含まれています。
それぞれの取引の特性や処理方法を理解することがポイントですよ。
他に押さえておきたいこと
勘定科目や仕訳の基本も押さえておく必要があります。
- 資産
- 負債
- 純資産など
勘定科目を正しく理解し、取引の記録方法を学ぶことが重要です。
しっかりとした基礎知識を身につけ、問題に対応できるよう準備をしておきましょう。
日商簿記3級程度の実務能力を測るテスト問題サンプル
経理採用試験問題には、日商簿記3級程度の実務能力を測るテスト問題が含まれます。
- 仕訳や財務諸表の作成
- 経理処理など
日商簿記3級の知識を活かして、実務でどれだけ活用できるかを確認することができるのです。
会計用語と経理の基礎知識をチェックできるテスト
経理採用試験問題は、会計用語や基礎知識を問われることが一般的です。
例えば、以下のようなことがテストされます。
- 貸借対照表や損益計算書の項目
- 勘定科目の分類
- 税務申告書の記入方法など
これらの問題に対応するためには日常業務での経験だけでなく、正確な知識が必要ですよ。
経理採用試験の問題例

(経理の採用試験問題の例をみて受験に備えましょう)
経理採用試験の一般的な問題例として、以下のような問題が出題されることがあります。
- 貸借対照表や損益計算書を読み取り、会社の財務状況を分析する問題
- 税金の計算や申告手続きに関する問題
経理採用試験を受験する際には、これらの問題例に対する理解と対応力が求められます。
経理採用試験の問題例を通して自身の経理スキルを確認し、さらなる成長を目指しましょう。
売掛金の増加を仕訳する際の勘定科目
売掛金の増加を仕訳する際には、「売掛金」の勘定科目を使います。
売掛金とは商品やサービスの売り上げがあったにも関わらず、まだお金が支払われていない取引の金額です。
売掛金は資産の一部になるので、企業の収益や資金収支に影響を与えます。
売掛金の増加を仕訳する際には、売掛金と売上高の増加を行う必要があるのです。
このように売掛金の増加を正確に記録し、企業の財務状況を適切に把握することが重要ですよ。
期末棚卸し時の在庫数調整
期末棚卸し時には、在庫数の調整が重要です。
経理採用試験問題においても、このプロセスは頻繁に問われます。
在庫数の正確な調整は、企業の財務管理において欠かせない要素です。
期末棚卸しを行う際には適切な在庫数を確認し、必要に応じて調整を行うことが求められます。
在庫数の正確な把握は企業の収支や経営戦略に直接影響を与えるため、慎重な対応が必要ですよ。
消費税を含む仕入れ金額から消費税を除く計算
消費税込の仕入れ金額から消費税を引いた計算を行う際には、まず仕入れ金額を消費税率で割ります。
例えば仕入れ金額が100,000円で消費税率が10%の場合、100,000円 ÷ 1.10で消費税を除いた金額を求めることができます。
これにより、消費税を含む仕入れ金額から消費税を除く計算が簡単に行えます。
経理採用試験問題においては、このような計算問題が出題されることがありますよ。
消費税を含む金額から消費税を除く計算ができると、実務に役立つスキルを身につけることができます。
是非、練習を重ねて問題に慣れてください。
新たな借入に伴う仕訳
借入金を受ける場合、どのような仕訳が必要なのでしょうか。
借入金を受け取るということは、負債が増加することを意味します。
そのため、負債の勘定科目である「借入金」の増加という仕訳が必要になります。
また、借入金を受け取ると資産も増加していることがあるんです。
例えば、銀行から借入金を受け取る場合は銀行預金が増加します。
そのため、資産の勘定科目である「銀行預金」の増加という仕訳も必要です。
借入金を受け取る際には、これらの仕訳を適切に行うことが重要ですよ。
貸倒引当金の計上目的
貸倒引当金の計上目的は企業が将来の損失を予測し、その損失に備えるための準備金を確保することです。
具体的には売掛金や貸付金などの債権に対する不渡りリスクや回収不能リスクに備えるために、貸倒引当金を設定します。
経理採用試験問題では貸倒引当金の計上目的を理解し、適切な会計処理を行う能力が必要です。
企業の財務状況を正確に把握し、将来のリスクに備えるために貸倒引当金を適切に計上することが重要ですよ。
未払金発生時の仕訳
未払金が発生した場合、会計処理を行うためには「未払金」勘定と関連する勘定科目を使って仕訳を行う必要があります。
会社は支払いを行っていないが将来的に支払う必要がある金額のことです。
未払金の発生時には「未払金」勘定を増やし、「支払予定金」や「買掛金」などの勘定を減らす仕訳を行いましょう。
未払金発生時の仕訳は、会社の財務状況を正確に反映するために重要な処理ですよ。
売上原価の計算に必要な情報
売上原価の計算に必要な情報は以下のことが挙げられます。
- 売上高
- 変動原価
- 固定原価など
売上原価を正確に計算することで、企業の収益性や業績を評価することができます。
変動原価は売上高に比例して変動する原価であり、固定原価は売上高にかかわらず一定の金額がかかる原価です。
これらの情報を適切に把握して計算することで、企業の経営判断や戦略立案に役立てることができますよ。
無形固定資産の例
無形固定資産の例には以下のことが挙げられます。
- 特許
- 著作権
- 商標など
これらは企業が所有する価値のある資産であり、経理採用試験問題にもよく登場しますよ。
特許は製品や技術の独占権を保護し、著作権は創作物の著作者の権利を守ります。
また、商標は企業のブランドや商品を識別するための記号や名称です。
これらの無形固定資産は企業価値を高める重要な要素となります。
貸借対照表の純資産の部分構成要素
貸借対照表の純資産は資産と負債の差額を示し、純資産は以下のことから構成されます。
- 株主資本
株主からの出資や新株の発行によって増加し、配当や自己株式処分によって減少 - 利益準備金
過去の利益を積み立てたもの - その他の利益剰余金
過去の利益から配当を支払った後の残りの部分
経理採用試験問題では貸借対照表の純資産の構成要素を正しく理解し、それぞれの項目の意味や変動要因を把握することが重要ですよ。
損益分岐点計算式
損益分岐点計算式は、企業が収益と費用が等しくなる点を示す重要な概念です。
この計算式を理解することで、企業が利益を出すために必要な最低限の売上高を把握することができます。
企業がどの程度の売上高を達成すれば固定費や変動費を賄うことができ、利益を出すことができるのかを計算して求めることができるのです。
企業の収支を正確に把握して適切な経営判断を行うために、この計算式をしっかりと理解しておくことが重要ですよ。
経理採用試験を通過するためのヒント

(経理の採用試験に合格するためのポイントをお伝えします!)
経理採用試験に合格するためのポイントを知っていますか。
経理採用試験問題を解くコツや対策を紹介します。
経理業務に関する知識や経験を活かして、自信を持って試験に臨みましょう。
合格への第一歩は準備です。
しっかりとした対策を立てて、自分の実力を存分に発揮してください。
経理採用試験を乗り越えて、新たなキャリアの扉を開きましょう。
勉強方法と推奨される資料
経理採用試験問題を解くためには、まず基礎からしっかりと学ぶことが重要です。
- 会計原則
- 財務諸表の基本的な知識を習得する
過去の経理採用試験問題を解くことも効果的ですよ。
過去問を解くことで、実際の試験に近い形式や難易度を体験することができます。
また、問題解決力や時間管理力を養うこともできますよ。
推奨される資料
推奨される資料としては、経理の教科書や問題集です。
これらの資料を使って基礎から応用まで幅広く学習することで、経理に関する知識を深めることができます。
さらに、専門書や参考書を活用することで、より高度な知識を身につけられるでしょう。
経理採用試験問題に対応するためには、適切な勉強方法と推奨される資料を活用して効率的に学習を進めることが重要です。
しっかりと準備をして、自信を持って試験に臨むことが大切ですよ。
実務経験を活かすポイント
実務経験を活かすポイントは、経理採用試験問題においても重要です。
実務で培った知識やスキルを活かすことで、問題解決能力や実務適応力をアピールすることができますよ。
経理業務に関する実務経験を具体的に挙げることで、自己PRがしやすくなります。
実務経験を通じて得た洞察や気づきを活かし、問題解決のアプローチや戦略を示すことも重要です。
経理採用試験問題に臨む際は実務経験を有効活用して自己表現をし、自信を持って取り組みましょう。
簡単な簿記の問題
経理事務の仕事に簿記の知識は必須です。そのため、簿記の基本問題がよく出題されます。
資格に見合う能力が確かめることが目的
経理事務への転職でよく実施される筆記試験は簿記です。
仕事で簿記の知識が必要になるため、基本的な知識があるかを確かめる目的で行われます。
日商簿記2級などの資格を取得していても、取得から月日が経っていると内容を忘れている可能性もありますよね。
決して難易度の高い問題ではなく、基本問題が多いので、資格を取得されたばかりの方や勉強中の方なら対応できるでしょう。
ちなみに、私が受けた試験では、取得して数年経過した車両を売却するときの仕訳(減価償却費や売却損益の計算)などが出題されました。
簿記の復習をしておく
勉強中の方や資格を取得したばかりの方はあまり心配ないかもしれませんが、資格を取得してから月日が経っている方は。簿記の復習をしておきましょう。
大丈夫だろうと思っていても、筆記試験を受けるときは思った以上に緊張するので、覚えていることがなかなか思い出せないこともあります。
しっかり復習をしておくことで筆記試験に対応できますし、心にも余裕が生まれます。
筆記試験の前に売上や仕入、販管費、減価償却など、簿記の基本的な項目を復習しておきましょう。
適性検査
経理事務への転職で行われる筆記試験は、簿記の他に適性検査があります。
経理事務の適性があるかを確かめるのが目的
経理事務への転職では、簿記の問題の他に適性検査がよく実施されます。
適性検査は知識ではなく、価値観や性格を測定して経理事務の仕事に適性があるかを判断する目的で行われます。
具体的には、「決断は早いほうだ」という問いに対し、あてはまるなら「はい」、当てはまらないなら「いいえ」、どちらでもないなら「わからない/どちらでもない」を選択するといった問題です。
ありのままの自分で回答する
適性検査は正解がない問題なので、ありのままの自分で回答すればよいでしょう。
適性検査に対しても対策をするべきというアドバイスもありますが、自分を偽って回答すると企業との間にミスマッチが起こる可能性があります。
入社して「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、適性検査には素直に回答するようにしましょう。
経理事務への転職で出題される筆記試験の多くは、簿記の基本問題と適性検査です。
勉強中の方はあまり心配なくてもよいと思いますが、余裕をもって受験するためにもしっかり復習しておきましょう。
また、適性検査は企業とのミスマッチを防ぐためにも、素直に、ありのままの自分で回答することが大切です。
しっかり準備をして筆記試験に臨みましょう!
未経験で経理事務へ転職するためにパソコン資格は必要?
「未経験で経理事務へ転職するにはパソコン資格が必要なのかな?」こんな疑問を持っていませんか?
確かに経理事務は主にパソコンを使用するので、パソコン資格は役に立ちます。しかし、転職に必須というわけでもありません。
今回は、未経験で経理事務へ転職を目指す人向けに、パソコン資格が必要なのか、どの程度のパソコンスキルを求められるのかを説明させていただきます。
経理事務の仕事は主にパソコンを使用します。しかし、転職するのに必須というわけではなく、基本的な操作ができれば問題ありません。
パソコン資格は必要ないが、基本操作は必須
経理事務への転職にパソコン資格は必要ありませんが、「パソコンはまったく使えない、キーボードを触るのも嫌…」というレベルではきびしいと言わざるをえません。
メールやネット検索、タッチタイピングなど、パソコンの基本操作は必須ですので、入社前に身につけておくようにしましょう。
苦手…という人も心配はありません。
1ヶ月程度意識的にパソコンを使うようにしておけば、すぐに慣れてくると思いますよ。
ただし、パソコン資格が採用試験の合否に大きく影響するわけではないので、パソコンの勉強する時間よりも転職活動を優先するようにしましょう。
(パソコンスクールに行かないといけないので、転職採用試験を見送る…というのでは本末転倒です)
WordとExcelは使えるようにしておこう
経理事務の仕事に転職したいなら、Word(ワード)とExcel(エクセル)は最低限使えるようにしておきましょう。
特にExcelは会計資料の作成でよく使用するので、Excelが使えないと仕事に時間がかかりますし、難しい仕事を任せてもらえません。
使えるようにとはいっても、転職を目指す段階では難しい操作までは不要です。
基本的な関数がわかる、わかりやすい表やグラフを作成できる程度のスキルで十分です。
経理事務でVBAなどの難しい知識を使うことはほとんどないので、基本操作をきちんとできるレベルを目指しましょう。
会計ソフトの操作を覚える必要がある
経理事務の仕事では、会計ソフトの操作を覚える必要があります。
会計ソフトというのは、企業が行なった取引を簿記の仕訳にして入力していく専門ソフトのことで、弥生会計や勘定奉行、JDLなどが有名です(最近ではクラウドソフトの会計freeeなども普及してきていますね)
色々な取引の仕訳を会計ソフトに入力し、決算書を作成するのが経理事務の仕事の中心です。
会計ソフトの操作は会社によって違う
経理事務の仕事の中心は、会計ソフトを使用しての会計入力です。
取引内容に応じて作成された仕訳伝票を確認し、会計ソフトに入力していきます。
会計ソフトを使いこなすためには、パソコンの知識よりも簿記や税務の知識、取引内容の理解が必要です。
操作自体はそんなに難しくないので、使ったことがなくてもすぐに慣れるでしょう。
会計ソフトの操作は入社後に覚えればOK
使用している会計ソフトは会社によって違うので、入社前に事前に操作を習得することはできません。
会社専用の会計ソフトではなく、市販されているソフトを使用している場合でも、会社によって勘定科目名や勘定コード番号が違います。
そのため、会計ソフトの操作は入社後に覚えれば大丈夫です。
会計ソフトを使いこなすためには、パソコン資格ではなく、簿記や税務、転職先業界の知識であることを覚えておきましょう。
まとめ
未経験で経理事務へ転職するのに、パソコン資格は必須ではありません。
基本的な操作ができれば十分ですが、Excelは使用機会が多いので使いこなせると仕事がやりやすいでしょう。
仕事の中心である会計ソフトも会社ごとに操作が違うので、入社後に操作を覚えれば大丈夫です。
時間をかけてパソコン資格を取るなら、すぐに転職活動を始めましょう。
ブラックな働き方をしたくない経理が絶対に知っておくべきこと

(ブラックな働き方をしたくない経理志望者へ)
すでに経理として働いている人も、これから働く人も、
ブラックでしんどい働き方をしたくないなら、
入社する企業選びにはこだわってください。
経理は会社の大きさや業界によって働き方がまったく違う職種です。
どんなに優秀な人でも入社する企業をまちがえてしまうと、
低年収でブラックな働き方になってしまうので注意が必要です。
特に経理未経験の人は、
最初の1社目でどういう仕事の経験をするか?によって、
その後のキャリアに大きな影響が出るので注意してください。

「先輩の背中を見ながら仕事を覚えろ!」
みたいな昭和体質な会社に入ると最悪です。
ろくな教育もなくいきなり現場に放り込まれ、
訳もわからない状態で疲弊していく経理未経験者はものすごく多いです。
経理の給料はこうやって決まる

(経理は「どう言う会社に入るか?」でほぼ給料が決まります)
↓同じ経理でも、残念ながら以下の2種類の人に別れてしまいます。
- 入社当初から年収高めで働ける人と、
- いつまで経っても低年収…で苦しんでいる人
これは経験者・未経験者問わずです。
未経験者なら能力的にはみんな同じスタートのはずなのに、
なぜこんなふうに差がついてしまうのでしょうか?
理由は経理という職種の特徴にあります。
↓経理のお給料ってこれでほぼ決まります。
- 利益をちゃんと出している会社で働いているか?
- 利益を社員に還元する社風があるか?
- 社内でキャリアアップしていく仕組みが整っているか?
経理は営業マンのように個人の成績で給料が決まる職種ではありません。
経理の給料は「自分の会社がもうかっている会社か?」でほぼ決まることを知っておいてください。
あなたが入社する会社がまったく利益の出てない衰退斜陽産業だったり、
社長が利益をすべて自分のものにしているワンマン体質な会社であったりしたら、
あなたがどれだけ優秀な人であったとしても、
低年収でしんどい働き方になってしまうんです。
若くてやる気もあって優秀なのに、
なぜか給料がめっちゃ安い…
みたいな働き方をしている経理ってものすごく多いです。
同じ働くならお給料は高いにこしたことはないですよね。
なお、大手企業に入社すればOK!というわけではないので注意してください。
大手勤務でも安月給で酷使されている経理なんていくらでもいますからね…。
経理は営業マンみたいに「個人のノルマや営業成績」で給料が決まる職種ではありません。
あらかじめ担当範囲が決められた仕事を、
期限までにしっかりとこなすことが重要な仕事です。
「今月は営業ノルマ達成したからボーナスが出る」
みたいな働き方ではないんですね。
同じ未経験入社でもこんなにお給料が違う…
具体例として、
実際に募集されている経理求人を見てみましょう。
↓例えばこの2つはどちらも未経験者向けの求人ですが、
入社時の給料の額がまったく違います。

↑2つ目の低年収でしんどそうな求人…に、
あえて好んで応募する人はまずいないと思います。
経理は実務経験がとても重要視される仕事なので、
当然ながら未経験者はみんなゼロからの評価スタートになります。
ですが、同じ未経験者でも「入社する会社の体質」によって、
お給料の金額がまったく違ってくるのが現実です。
くりかえしになりますが、
経理の給料は入社する会社の良し悪しでほぼ決まります。
やる気もスキルもあるのに「転職活動のときに選ぶ会社をまちがえたこと」が原因で、ブラックな働き方になってしまうケースは本当に多いんです。
↑これ、めちゃくちゃ損なので注意してください。
ブラック企業で働く経理はこんなに悲惨…

(経理はブラック企業に入ると悲惨です)
あなたがどんなに優秀でやる気のある人だったとしても、
入社する会社がブラックだと悲惨な働き方になってしまいます。
↓例えばこんな感じですね…。
- 低年収なのに長時間労働を強制される…。
- ろくな新人教育もなくいきなり現場に放り込まれ、教わっていないことでミスして罵倒される…。
- 頑張ってるのに仕事を評価されず「経理は売上に貢献しない部署だからお荷物」みたいな扱いをされる。
- 決算前など繁忙期は日付が変わるまでサービス残業…。
実は私自身も経験があるんですが、
ブラック企業に搾取されたくない人は、
入社する会社選びには絶対にこだわるようにしてください。
↑これは未経験者も実務経験者もまったく同じですので、
くれぐれも注意してくださいね。
ホワイトな経理求人はこういうところで探すべし

(ホワイトな経理求人は「経理専門の転職サイト」で探すと見つかります)
ブラックでしんどい働き方を絶対にしたくない人は、
求人を探す場所を間違えないことが大切です。
ハローワークとかはブラック求人も多いんで避けてください。
経理は一種の専門職なので、
リクナビなどの「一般向けの転職サイト」も避けた方が良いですね。
↓具体的には、こちらのような
経理専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。

\ ホワイトな経理求人多数あり!/
↑転職サイトは完全無料で使えます。
無料アカウント登録で条件をしぼりこんで求人検索をかけられますよ。
年収額や未経験簿記資格なしOK・残業なしなど、
希望する条件に合った求人だけを検索できるのでとても便利です。
今すぐは転職する気がない人もやっとかないと後で後悔すること

(今すぐは転職活動できない人もやっておくべきこと)
今すぐは転職する気がない人も、
転職サイトへの無料登録だけは早めにやっておいた方が良いです。
なぜかというと、日常のストレスや疲れが限界までたまってくると、
転職サイトに登録するというかんたんな作業すらやる気なくなるんですね(実体験談)
そうなるとさらに今の職場への依存度が高まって、
「この仕事やめたいのにやめられない…。出口がない…」
みたいな精神状態になりがちなんです。
私も経験あるんですがこれめっちゃつらいですよ。
転職サイトで無料アカウントを作って、
年収や残業有無などの希望条件を入力しておくと、
自分にマッチする求人が出るたびに自動通知してもらえます。
気になった求人がきたらブックマーク保存しておきましょう。
↑日常的にこれやっとくだけでも、
「どうしても今の状況がつらくなったら転職もある」
という選択肢を持つことができます。
ホワイト求人に出会えるかどうかってそのときどきの運もありますから、
日常的に情報が自動でスマホに入ってくるようにしておくことが大切です。
忙しくて今すぐは転職活動できない人も、
無料登録だけはやっておきましょう。
↓1分でできる作業ですよ。

最後の最後にお伝えしたいこと
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここまで時間をかけて読んでくれたあなたに、
↓どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、経理という職種は「どういう会社で働くか?」によって、
お給料や仕事のしんどさに大きな違いが生じてしまうことです。
ノルマ達成率で評価される営業マンなどとは違って、
経理は「個人のパフォーマンス」が評価されにくい仕事です。
(逆にいうと、個人成績でプレッシャーをかけられることも少ない仕事です)
↓必然的に、経理のお給料は以下のようなことで決まることになります。
- 所属する会社が儲かっている会社か?利益を出せている会社か?
- 出した利益をちゃんと社員に分配している会社か?
- 仕事量が増えてきたら、きちんと人材確保に投資する会社か?
あなたがどんなに優秀で、やる気のある人だったとしても、
経理という職種をちゃんと評価する気がない愚かなワンマン社長が経営している会社や、
業績の悪く将来性もない斜陽産業の会社に入ってしまうと、
どんなにがんばっても安月給でブラックなしんどい働き方になってしまうんです。
入社の時点、というか転職活動の時点で、
経理のお給料や働き方は差がついてしまうということですね。

入社後にどれだけ交渉したとしても、
お給料を大幅に上げてもらうことは難しいので注意して下さい。
経理は上でも見たように「個人のパフォーマンスが評価されにくい職種」だからです。
ブラック企業みたいな会社にまちがえて入社しないようにするには?
このブログの中では、すでにくりかえしお伝えしていることかと思いますが、
ブラック企業にまちがえて入社したくない人は、
「求人を探す場所」をまちがえないようにすることが大切です。
経理は「どういう会社に入社するか?」によって、
給料や仕事内容がガラッと変わる職種です。
逆に言えば、いま現在の実務経験やスキルに自信がない人であっても、
ホワイトな求人を上手に見つけて入社することさえできれば、
年収で同年代のライバルに差をつけられるということでもありますね。
世の中にはこの「2種類の経理」がいる

(世の中には「2種類の経理」がいます)
リアルな話ですが、世の中には以下の2種類の働き方をしている経理がいます。
↓あなたは、今から5年後にどちらの経理になっていたいでしょうか。
- ホワイト企業で快適に働く経理
未経験ならしっかりとした新人研修をしてもらい、
ある程度仕事に自信が持てるようになってから現場に入る。
相場と比較して高めの年収で働き、
将来の幹部候補としてまわりから期待され受け入れられながら楽しく働く環境 - ブラックでしんどい働き方をする経理…
わけもわからない状態でいきなり現場に放り込まれ、
先輩にお荷物扱いされながら仕事をイヤイヤ覚え、
ようやく慣れてきても給料が恥ずかしいぐらい安くて同窓会にも出られない…。
↑私はこの2つの働き方の両方を実際に経験しました。
今でこそ比較的ホワイトな職場で働けてますが、
最初はブラックで地獄のような働き方だったんです。
(ブラックな会社は1年ぐらい働いてスパッと辞めました)

注意してほしいのはブラック時代の私と、
ホワイトに転職してからの私とで、
能力はたいして変化していないことです。
(1年程度でスキルが身につくほど経理の仕事は甘くないですからね)
違いは「入社した会社がブラックだったか、ホワイトだったか」の違いだけです。
そして、探す場所さえまちがえなければ、
未経験でも応募できるホワイトな経理求人はたくさん見つかるんです。
転職活動のときに情報を探す場所をまちがえてしまった人は、
入社5年以上のベテランになっても、
ブラックな働き方をさせられてしまうケースもあります。
(私は最初ハロワとか、リクナビとかを使って求人を探して応募したので、結果的にブラックに入ってしまいました)
どうせ働くならホワイト企業でしっかりと新人からスタートし、
相場より高い年収を稼ぎながら経理として着実にキャリアアップしましょう。
求人を探す場所をまちがえない(経理専門の転職サイトで情報リサーチする)
↑というたった1つのポイントさえ外さなければ、
まちがえてブラック企業に応募するリスクはほぼゼロにできますよ。
転職活動で「結局いちばん重要なこと」はこれ

(転職活動でもっとも重要なのは「情報の探し方=求人を探す場所」です)
転職活動でもっとも重要なのは、情報の探し方(求人を探す場所)です。
ブラックな経理になりたくない人は、
絶対に経理専門の転職サイトで求人を探すようにしてください。
なお、転職サイトはお金とられるとかありえませんし、
スマホで3分あれば終わる簡単な作業です。
気に入らなければいつでも解除できて、
求人の自動メール通知すら来なくなるので、
リスクなんて何もないです。

ただ、それがわかっていても、
↓残念ながらこの2種類の行動パターンをとる人に分かれてしまうんですよね。
- とりあえず今すぐ登録作業だけでも済ませておく人
- なんだかんだ理由をつけて結局なにも行動しない人
↑お気づきの方も多いかと思いますが、
これって転職活動も普段の生活も同じです。
絶対にやった方がプラスになる、
メリットしかないのはわかっているのになぜか行動できない人…。
↑あなたのまわりにも、こういう人っていませんか??
正直、以前の私もまさにこれでした。
(本来、私はものすごくクズな人間なんです)

でも、現実にブラック企業からホワイト企業に転職して、
「世の中にはちょっとした行動を起こすだけで結果に大きな差が出ることがある」を実感してからは、
行動しないことのデメリットがデカすぎるように感じるようになりました。
転職サイトの登録なんて、誰でもできるちょっとしたことです。
でもこういう「地味なわりに重要な作業」を今すぐやれる人とやれない人とでは大きな差が出るんです。
↑これをやっておくだけで、
マッチするホワイト求人がでるたびにスマホに自動通知してもらえます。
良さげな求人が出たらブックマークして保存しておいてください。
日常的にスマホに届く求人情報を見るクセをつけるだけで、
「いざとなったときの転職」という選択肢を確保できます。
今の仕事がどうしても辛くなったら転職もあるという気持ちで普段の仕事をこなせますし、
いざ転職が必要となったときに、
応募するホワイト求人の選択肢を手元にたくさん持った状態でスタートできるので、ライバルに大きな差をつけられますよ。
せっかく経理という魅力的な職業を見つけたのですから、
ホワイト企業でしっかりお給料を稼ぎ、
やりがいを感じながら楽しく働きましょう。

↓今すぐは転職活動できない人も、
初めは情報リサーチからスタートです。