- 経理の実務経験を積むにはどうしらいい?
- 経理の求人は実務経験者向けばかり…。未経験者は経理になれないってこと?
- いきなり正社員を目指すのは無謀?派遣やパートから実務経験を積むべき?

(経理の実務経験を積むには?4つの方法を解説!)
経理は一種の「専門職」ですので、実務経験がとても重要視される職種ですね。
また、欠員募集というかたちで求人が出されることが多いですから、
必然的に実務経験者向けの求人が多くなります。
もっとも、あたりまえですが誰もが最初は未経験です。
未経験者はぜったいに経理になれないなら、
この世に経理の仕事をする人は一人もいなくなってしまいますよね(ありえないことです)

未経験者向けに経理求人が出てくることもありますので、
実務経験をゼロから積んでいくことは可能ですよ。
大切なのは求人を探す場所を間違えないことです。
この記事では、ゼロから経理の実務経験を積むための具体的な方法を解説します。
未経験から経理として働いてみたい!という方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
経理の実務経験を積むには?考えられる4つの方法
経理の実務経験を積む具体的な方法としては、
↓以下の4つのキャリアプランが考えられます。
それぞれの方法について、順番に解説します。

1.未経験OKの経理求人を狙って応募する
未経験で経理を志望する場合、
まず求人チェックをする際に気をつけることがあります。
それは「未経験者OKの経理求人」を狙うことです。
未経験者OKということは「欠員の募集ではない」ということですね。
社内には経理ができる人がすでにいるけれど、
会社の規模を拡大し、スタッフを増やすために
未経験者を採用しようとている企業の求人ということです。

こういった環境の企業では、
未経験でも業務に支障がなく一から指導をしてもらえます。
大手・中小企業とも経理未経験者の採用を行うケースがありますが、
大手の場合は新卒採用で未経験者を採用する場合が多いです。
(学校を卒業してから数年以上経っている「既卒」の人が大手に未経験で入社するのは難しい)
なので、未経験・既卒の人は中小企業の経理求人を狙って就活するのがベターです。
未経験として中小企業に入社し、実務経験を積んでから大手に転職、
というかたちなら大手でも採用される可能性は十分にありますよ。
2.総務事務とのセットで募集されている求人を狙う
経理求人の中には、
↓「総務 兼 経理」というかたちで募集されているものもあります。
経理の仕事と、総務の仕事とは密接に関わり合っていますので、
一つの部署で一緒に働いているケースも多いのです。
こういったかたちで募集されている求人では、
「総務の仕事をやりながら経理の実務経験を積む」
というかたちで実務経験を積んでいける可能性があります。
総務であれば簿記知識などがない人でも採用される可能性がありますので、
入社して総務の仕事をしつつ、経理の勉強を進めていって、最終的に経理担当者になる
というかたちで実務経験を積むことが可能になります。
経理は未経験だけれど、総務事務や営業事務などの経験があるという方は、
こういった求人を狙ってみるのも良いでしょう。
3.経理派遣から正社員登用を狙う
正社員をねらって就活するのはハードルが高い…と感じてしまう人は、
まずは派遣社員として実務経験を積み、
その後に正社員に登用してもらう
という方法もあります。
↓派遣スタッフの場合、未経験でも応募できる経理求人がたくさんありますよ。
また、派遣スタッフは時給がとても高いのも魅力ですね。
時給1700円程度からスタートのことが多いので、
正社員と同じぐらいの月給を稼ぐことは十分に可能ですよ。
派遣は「派遣会社に登録してから、実際に働き始めるまでが早い」のもメリットです。
早ければ今から1週間以内に経理として仕事をスタートすることも可能ですよ。
一方で、正社員として仕事を探す場合、
最低でも3ヶ月〜半年ぐらいは就活する必要があります。
(現在無職の人の場合、そのあいだは無給で就活しないといけません)

また、「派遣→正社員登用」を最初から前提として働けるる「紹介予定派遣」という求人もあります。
経理の派遣社員として1年以上働いた経験があれば、
実務経験者向けの正社員求人に応募することも可能になりますから、
経理としてさらにキャリアをスタートしやすくなりますね。
\ 時給1700円〜正社員登用あり!/
4.会計事務所で実務経験を積む
実務経験を積むということになると、会計事務所のアシスタントも良いでしょう。
会計事務所とはクライアントの税務申告や税務書類作成代行、財務状況の分析であったり、アドバイスを行なう仕事になります。
小規模の会計事務所では難しいかもしれませんが、案件を多く抱える会計事務所などでは常に一定数のスタッフが必要になります。
未経験の場合は、記帳代行や給与計算などの補佐的業務を行なうことが多いですが、実務経験を積むにはぴったりです。
年収は300万ほどでスタートになります。
経理業務などの専門家である会計士の元で働くことは、いろいろ勉強になることが多いので、良い環境だと思います。
未経験から経理を目指す人が知っておくべきこと
これから未経験で経理の実務経験を積みたい人は、
↓以下のようなことも知っておいてください。
- 簿記の勉強は「就活と同時進行」で進めよう
- PCスキルは必須!会計ソフトを家計簿代わりに使っておこう
こちらも順番に見ていきましょう。

1.簿記の勉強は「就活と同時進行」で進めよう
経理の求人に応募するなら簿記二級ぐらいは持ってないとダメ!
↑ネットの口コミでこういうことを言っている人多いですが、はっきりいってこれはデマです。
未経験OKの求人の場合、
簿記二級がある人しか採用しない!なんてことをやっていたら、
中小企業が採用できる人材はほとんどいなくなってしまいます。
(大手企業なら別ですが、中小企業って人を採用するのにとても苦労しているんです。
特に、経理のような専門職にマッチした人材が応募してきてくれるのはとても少ない)
もちろん、経理として仕事を進めていく上では簿記について勉強することは大事です。
ですが、ほとんどの企業は「簿記資格の取得は入社後でOK」としていますよ。
私自身、簿記の資格を取得したのは経理として採用された後のタイミングでした。

また、実務経験を積んでいる最中に簿記の勉強することのメリットは、
「覚えることが今行っている業務につながっている」ことです。
「こんなことやっているな」とか「少し前にこういうことがあった」など、
実際の出来事と重ねながら勉強できるので、理解が深くなるんですよね。
「簿記に受かってから就活を始める」では、下手したら1年以上かかってしまいます。
そんなことをしている間に、
さっさと経理の実務経験を積んでしまった方が効率的ですよ。
お金も稼げますしね。
2.PCスキルは必須!会計ソフトを家計簿代わりに使っておこう
昔は帳簿に手書きをしていることが多かったと思いますが、
今はほとんどの経理業務はパソコンで行なわれています。
ネットやメール、ExcelやWordを最低限使えることは、
経理に限らず社会人としても必須のスキルといえますね。
あと、経理の仕事はほとんどが「会計ソフト」といわれる経理業務専門ソフトを使って進んでいきます。
↓会計ソフトは一般消費者であっても家計簿代わりに使えます。
面接で「会計ソフトを使った経験があります」といえるだけで、
大きな自己PRになりますのでやっておいて損はありません。
どうせ入社後には会計ソフトは使い込まないといけないので、今のタイミングで使い慣れておくことをおすすめします。
(経理に限らず、家計簿をつけてお金を管理するのは誰でも重要ですしね)