- 経理面接で「入社後のキャリアプラン」を質問してくる意図って何?
- 5年後のことなんて正直さっぱりわからない…どう答えるべき?
- 模範解答はある?回答例を知っておきたい!
経理の面接では「経理として将来どうなりたいと考えていますか?」
「5年後(10年後)のあなたのキャリアプランを教えてください」
などの質問がよくあります。
多くのケースで、転職する側としては「今の自分の職歴とスキルで応募できるところに応募しただけ」というのがホンネですよね。
突然だとうまく答えられないことがほとんどですので、事前に考えておくとよいでしょう。
この記事では経理面接での「キャリアプランの答え方」の答え方のポイントを紹介します。
模範解答的な解答例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
【経理の面接対策】キャリアプランの例文
キャリアプランについて答えるときのコツは「相手がどういう人材を採用することを考えているか?」を具体的にイメージしておくことです。
当然ながら、上場大手企業と中小企業では「欲しい人材」が異なります。
以下、企業規模に応じた回答方法の例文をご紹介していきます。
中小企業の場合
これまでの経験を活かし、御社では経理以外の新たな知識も積極的に吸収したいと考えております。
経験と知識を糧に、5年後にはゼネラリストとして御社で活躍することが私のキャリアプランです。」
中小企業の経理は専門家ではなく、幅広い業務を担当できる人材が求められることが多いです。
面接官は経験者が自社の経理のスタイルに合うかどうかを気にしています。
そのため「経理以外の業務にも挑戦したい」など、積極性をアピールすると評価してもらいやすいでしょう。
上場大手企業の場合
知識をさらに深め、5年後には御社で経理の専門家として頼られる存在になりたいと思っています。
具体的にはM&Aや海外投資家へのIRなど、スペシャリストとして活躍することが私のキャリアプランです。」
上場企業の経理責任者としてチームをまとめ上げ、業績に貢献できるような組織を作り上げることが私のキャリアプランです。」
上場企業は、中小企業では経験できない業務に携わることが可能です。
誰にでもチャンスがあるわけではなく、一握りのスペシャリストがその業務を担うことになります。
上場企業の経理責任者は大きな組織をマネジメントする能力が求められます。
その一方でやりがいのある仕事ですので、キャリアプランの目標設定として最適です。
中小企業と大企業で求める人材は違う
中小企業では、経理の専門家というよりは幅広く何でも業務をこなせる人材が求められます。
経理業務の体制やシステム化が進んでいない場合は自ら構築する積極性も求められます。
少人数なことが多く、若い頃から責任ある仕事を任せてもらえるメリットもあるでしょう。
一方で上場している大企業の経理部門では、良くも悪くも業務が細分化されています。
全体に関わるよりは流れの一部として働くイメージです。
責任者になると、大きな組織をマネジメントする能力が求められます。
さらに上位職になれば、経営状況の分析や経営戦略へのアドバイスなど、
経営に関して直接サポートするような立場にもなれるでしょう。
キャリアプランを答えるときのポイント
キャリアプランの質問では、採用担当者は「自社で活躍できる人材なのか」を見定めています。
経理は専門性が高い職種ですが、会社の規模などによってその仕事や役割は異なります。
応募者のキャリアプランを聞くことで自社でその経験ができるかを見極め、
ミスマッチがないかを判断するのです。
ここではキャリアプランを考える時のポイントを3つ解説します。
求人内容を確認し、自分のスキルを振り返る
まずは求人内容をよく読んで、どんな人材が求められているかを理解しましょう。
そこから求人に対して自分のレベルがどの程度なのか再認識していきます。
求められているレベルに自分が達しているかどうかを見定めることが重要です。
自分に足りない分野がある場合にも、転職先で何をしたいのかが明確になり、
キャリアプランが考えやすくなります。
例えば、現在の業務で日常的な仕訳起票を担当しており、
決算や税務申告は税理士に委託しているとします。
この場合、決算や税務申告を将来経験することがキャリアに必要と判断し、
それを実現できる企業に転職する事が目標となるわけです。
これを順序だてて面接で説明できるかどうかが重要です。
経理としてどこまでの存在になりたいのかを明確にする
日常的な請求書の処理や仕訳といった簡単な仕事も経理の代表的な仕事ですし、
月次や年次の決算、申告といった専門的知識が必要な業務もあります。
上場企業には開示や会計監査といった、さらに専門的な知識が必要な業務が加わることや、
M&Aの相手先を分析し、有効性をアドバイスすることもあるでしょう。
経理のキャリアは大きく2つに分かれます。
1つは専門性を極めることです。
上場企業に求められる複雑な会計処理を理解し、開示業務などに携わることが挙げられます。
もう1つは管理職となり会社の経営に加わることです。
経理は会社の活動を数値で表せる唯一の部署です。
その業務を管理監督すると同時に、数値から経営に参加できるのが管理職です。
どちらを選んでも間違いではないため、じっくり考えてキャリアプランを決めましょう。
キャリアコーチングなどを利用して、専門家に相談しながら決めるのもおすすめですよ。
求人内容と照らし合わせてまとめる
経理としての方向性が固まってきたら、再度求人内容と照らし合わせていきます。
経理には業務の幅の広さ、専門性の高さなど、企業が求める人材はさまざまです。
まとめる際に重要なポイントは、自分の本当のプランと答える内容は必ずしもイコールではないことです。
将来独立や海外進出を目指している場合でも、面接時にそのまま話すのは避けましょう。
あくまでその会社でどんなことをしていきたいか、何を目指すかに焦点を当てて話すことが重要です。
自分のキャリアプランと求人内容を照らし合わせて、的確に答えよう
経理の面接でキャリアプランを聞かれた時、面接官は自社で活躍できる人材なのかを見極めようとしています。
事前に自分のスキルを振り返ること、今後経理の分野でどんな存在になっていきたいかを
求人内容と照らし合わせて答えることが大切です。
面接で的確に答えられるよう、しっかり準備しておきましょう。
ブラックな働き方をしたくない経理が絶対に知っておくべきこと
すでに経理として働いている人も、これから働く人も、
ブラックでしんどい働き方をしたくないなら、
入社する企業選びにはこだわってください。
経理は会社の大きさや業界によって働き方がまったく違う職種です。
どんなに優秀な人でも入社する企業をまちがえてしまうと、
低年収でブラックな働き方になってしまうので注意が必要です。
特に経理未経験の人は、
最初の1社目でどういう仕事の経験をするか?によって、
その後のキャリアに大きな影響が出るので注意してください。
「先輩の背中を見ながら仕事を覚えろ!」
みたいな昭和体質な会社に入ると最悪です。
ろくな教育もなくいきなり現場に放り込まれ、
訳もわからない状態で疲弊していく経理未経験者はものすごく多いです。
経理の給料はこうやって決まる
↓同じ経理でも、残念ながら以下の2種類の人に別れてしまいます。
- 入社当初から年収高めで働ける人と、
- いつまで経っても低年収…で苦しんでいる人
これは経験者・未経験者問わずです。
未経験者なら能力的にはみんな同じスタートのはずなのに、
なぜこんなふうに差がついてしまうのでしょうか?
理由は経理という職種の特徴にあります。
↓経理のお給料ってこれでほぼ決まります。
- 利益をちゃんと出している会社で働いているか?
- 利益を社員に還元する社風があるか?
- 社内でキャリアアップしていく仕組みが整っているか?
経理は営業マンのように個人の成績で給料が決まる職種ではありません。
経理の給料は「自分の会社がもうかっている会社か?」でほぼ決まることを知っておいてください。
あなたが入社する会社がまったく利益の出てない衰退斜陽産業だったり、
社長が利益をすべて自分のものにしているワンマン体質な会社であったりしたら、
あなたがどれだけ優秀な人であったとしても、
低年収でしんどい働き方になってしまうんです。
若くてやる気もあって優秀なのに、
なぜか給料がめっちゃ安い…
みたいな働き方をしている経理ってものすごく多いです。
同じ働くならお給料は高いにこしたことはないですよね。
なお、大手企業に入社すればOK!というわけではないので注意してください。
大手勤務でも安月給で酷使されている経理なんていくらでもいますからね…。
経理は営業マンみたいに「個人のノルマや営業成績」で給料が決まる職種ではありません。
あらかじめ担当範囲が決められた仕事を、
期限までにしっかりとこなすことが重要な仕事です。
「今月は営業ノルマ達成したからボーナスが出る」
みたいな働き方ではないんですね。
同じ未経験入社でもこんなにお給料が違う…
具体例として、
実際に募集されている経理求人を見てみましょう。
↓例えばこの2つはどちらも未経験者向けの求人ですが、
入社時の給料の額がまったく違います。
↑2つ目の低年収でしんどそうな求人…に、
あえて好んで応募する人はまずいないと思います。
経理は実務経験がとても重要視される仕事なので、
当然ながら未経験者はみんなゼロからの評価スタートになります。
ですが、同じ未経験者でも「入社する会社の体質」によって、
お給料の金額がまったく違ってくるのが現実です。
くりかえしになりますが、
経理の給料は入社する会社の良し悪しでほぼ決まります。
やる気もスキルもあるのに「転職活動のときに選ぶ会社をまちがえたこと」が原因で、ブラックな働き方になってしまうケースは本当に多いんです。
↑これ、めちゃくちゃ損なので注意してください。
ブラック企業で働く経理はこんなに悲惨…
あなたがどんなに優秀でやる気のある人だったとしても、
入社する会社がブラックだと悲惨な働き方になってしまいます。
↓例えばこんな感じですね…。
- 低年収なのに長時間労働を強制される…。
- ろくな新人教育もなくいきなり現場に放り込まれ、教わっていないことでミスして罵倒される…。
- 頑張ってるのに仕事を評価されず「経理は売上に貢献しない部署だからお荷物」みたいな扱いをされる。
- 決算前など繁忙期は日付が変わるまでサービス残業…。
実は私自身も経験があるんですが、
ブラック企業に搾取されたくない人は、
入社する会社選びには絶対にこだわるようにしてください。
↑これは未経験者も実務経験者もまったく同じですので、
くれぐれも注意してくださいね。
ホワイトな経理求人はこういうところで探すべし
ブラックでしんどい働き方を絶対にしたくない人は、
求人を探す場所を間違えないことが大切です。
ハローワークとかはブラック求人も多いんで避けてください。
経理は一種の専門職なので、
リクナビなどの「一般向けの転職サイト」も避けた方が良いですね。
↓具体的には、こちらのような
経理専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。
\ ホワイトな経理求人多数あり!/
↑転職サイトは完全無料で使えます。
無料アカウント登録で条件をしぼりこんで求人検索をかけられますよ。
年収額や未経験簿記資格なしOK・残業なしなど、
希望する条件に合った求人だけを検索できるのでとても便利です。
今すぐは転職する気がない人もやっとかないと後で後悔すること
今すぐは転職する気がない人も、
転職サイトへの無料登録だけは早めにやっておいた方が良いです。
なぜかというと、日常のストレスや疲れが限界までたまってくると、
転職サイトに登録するというかんたんな作業すらやる気なくなるんですね(実体験談)
そうなるとさらに今の職場への依存度が高まって、
「この仕事やめたいのにやめられない…。出口がない…」
みたいな精神状態になりがちなんです。
私も経験あるんですがこれめっちゃつらいですよ。
転職サイトで無料アカウントを作って、
年収や残業有無などの希望条件を入力しておくと、
自分にマッチする求人が出るたびに自動通知してもらえます。
気になった求人がきたらブックマーク保存しておきましょう。
↑日常的にこれやっとくだけでも、
「どうしても今の状況がつらくなったら転職もある」
という選択肢を持つことができます。
ホワイト求人に出会えるかどうかってそのときどきの運もありますから、
日常的に情報が自動でスマホに入ってくるようにしておくことが大切です。
忙しくて今すぐは転職活動できない人も、
無料登録だけはやっておきましょう。
↓1分でできる作業ですよ。
最後の最後にお伝えしたいこと
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここまで時間をかけて読んでくれたあなたに、
↓どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、経理という職種は「どういう会社で働くか?」によって、
お給料や仕事のしんどさに大きな違いが生じてしまうことです。
ノルマ達成率で評価される営業マンなどとは違って、
経理は「個人のパフォーマンス」が評価されにくい仕事です。
(逆にいうと、個人成績でプレッシャーをかけられることも少ない仕事です)
↓必然的に、経理のお給料は以下のようなことで決まることになります。
- 所属する会社が儲かっている会社か?利益を出せている会社か?
- 出した利益をちゃんと社員に分配している会社か?
- 仕事量が増えてきたら、きちんと人材確保に投資する会社か?
あなたがどんなに優秀で、やる気のある人だったとしても、
経理という職種をちゃんと評価する気がない愚かなワンマン社長が経営している会社や、
業績の悪く将来性もない斜陽産業の会社に入ってしまうと、
どんなにがんばっても安月給でブラックなしんどい働き方になってしまうんです。
入社の時点、というか転職活動の時点で、
経理のお給料や働き方は差がついてしまうということですね。
入社後にどれだけ交渉したとしても、
お給料を大幅に上げてもらうことは難しいので注意して下さい。
経理は上でも見たように「個人のパフォーマンスが評価されにくい職種」だからです。
ブラック企業みたいな会社にまちがえて入社しないようにするには?
このブログの中では、すでにくりかえしお伝えしていることかと思いますが、
ブラック企業にまちがえて入社したくない人は、
「求人を探す場所」をまちがえないようにすることが大切です。
経理は「どういう会社に入社するか?」によって、
給料や仕事内容がガラッと変わる職種です。
逆に言えば、いま現在の実務経験やスキルに自信がない人であっても、
ホワイトな求人を上手に見つけて入社することさえできれば、
年収で同年代のライバルに差をつけられるということでもありますね。
世の中にはこの「2種類の経理」がいる
リアルな話ですが、世の中には以下の2種類の働き方をしている経理がいます。
↓あなたは、今から5年後にどちらの経理になっていたいでしょうか。
- ホワイト企業で快適に働く経理
未経験ならしっかりとした新人研修をしてもらい、
ある程度仕事に自信が持てるようになってから現場に入る。
相場と比較して高めの年収で働き、
将来の幹部候補としてまわりから期待され受け入れられながら楽しく働く環境 - ブラックでしんどい働き方をする経理…
わけもわからない状態でいきなり現場に放り込まれ、
先輩にお荷物扱いされながら仕事をイヤイヤ覚え、
ようやく慣れてきても給料が恥ずかしいぐらい安くて同窓会にも出られない…。
↑私はこの2つの働き方の両方を実際に経験しました。
今でこそ比較的ホワイトな職場で働けてますが、
最初はブラックで地獄のような働き方だったんです。
(ブラックな会社は1年ぐらい働いてスパッと辞めました)
注意してほしいのはブラック時代の私と、
ホワイトに転職してからの私とで、
能力はたいして変化していないことです。
(1年程度でスキルが身につくほど経理の仕事は甘くないですからね)
違いは「入社した会社がブラックだったか、ホワイトだったか」の違いだけです。
そして、探す場所さえまちがえなければ、
未経験でも応募できるホワイトな経理求人はたくさん見つかるんです。
転職活動のときに情報を探す場所をまちがえてしまった人は、
入社5年以上のベテランになっても、
ブラックな働き方をさせられてしまうケースもあります。
(私は最初ハロワとか、リクナビとかを使って求人を探して応募したので、結果的にブラックに入ってしまいました)
どうせ働くならホワイト企業でしっかりと新人からスタートし、
相場より高い年収を稼ぎながら経理として着実にキャリアアップしましょう。
求人を探す場所をまちがえない(経理専門の転職サイトで情報リサーチする)
↑というたった1つのポイントさえ外さなければ、
まちがえてブラック企業に応募するリスクはほぼゼロにできますよ。
転職活動で「結局いちばん重要なこと」はこれ
転職活動でもっとも重要なのは、情報の探し方(求人を探す場所)です。
ブラックな経理になりたくない人は、
絶対に経理専門の転職サイトで求人を探すようにしてください。
なお、転職サイトはお金とられるとかありえませんし、
スマホで3分あれば終わる簡単な作業です。
気に入らなければいつでも解除できて、
求人の自動メール通知すら来なくなるので、
リスクなんて何もないです。
ただ、それがわかっていても、
↓残念ながらこの2種類の行動パターンをとる人に分かれてしまうんですよね。
- とりあえず今すぐ登録作業だけでも済ませておく人
- なんだかんだ理由をつけて結局なにも行動しない人
↑お気づきの方も多いかと思いますが、
これって転職活動も普段の生活も同じです。
絶対にやった方がプラスになる、
メリットしかないのはわかっているのになぜか行動できない人…。
↑あなたのまわりにも、こういう人っていませんか??
正直、以前の私もまさにこれでした。
(本来、私はものすごくクズな人間なんです)
でも、現実にブラック企業からホワイト企業に転職して、
「世の中にはちょっとした行動を起こすだけで結果に大きな差が出ることがある」を実感してからは、
行動しないことのデメリットがデカすぎるように感じるようになりました。
転職サイトの登録なんて、誰でもできるちょっとしたことです。
でもこういう「地味なわりに重要な作業」を今すぐやれる人とやれない人とでは大きな差が出るんです。
↑これをやっておくだけで、
マッチするホワイト求人がでるたびにスマホに自動通知してもらえます。
良さげな求人が出たらブックマークして保存しておいてください。
日常的にスマホに届く求人情報を見るクセをつけるだけで、
「いざとなったときの転職」という選択肢を確保できます。
今の仕事がどうしても辛くなったら転職もあるという気持ちで普段の仕事をこなせますし、
いざ転職が必要となったときに、
応募するホワイト求人の選択肢を手元にたくさん持った状態でスタートできるので、ライバルに大きな差をつけられますよ。
せっかく経理という魅力的な職業を見つけたのですから、
ホワイト企業でしっかりお給料を稼ぎ、
やりがいを感じながら楽しく働きましょう。
↓今すぐは転職活動できない人も、
初めは情報リサーチからスタートです。