- メーカー経理はつまらないって本当?
- 大企業、中小企業でつまらないと感じる要因に違いはある?
- メーカー経理に向いているのはどんな人?
経理と聞くと、地味で裏方的なイメージを持たれがちです。
なかでもメーカー企業の経理は、原価計算などに関する専門的な知識を求められることから、
「計算ばかりでつまらなそう」と感じる人もいるかもしれませんね。
私自身も経理として長年勤めてきましたが、つまらないと感じる場面はたしかにあります。
ただし、つまらなさとどう向き合うかで、メーカー経理として成功できるかどうかも変わってくるでしょう。
この記事では、大企業、中小企業においてメーカー経理がつまらないと感じる理由や、メーカー経理に向いている人の特徴などについて解説します。
メーカー経理への転職を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
大企業のメーカー経理でつまらないと感じる理由
1.「組織の歯車」として働くことになる
大企業のメーカー経理がつまらないと感じる理由に、組織の歯車としての働きを求められることが挙げられます。
経理を志望するにあたって、「経営層に近いところで仕事がしたい」「経営を数値から支える仕事がしたい」などの理由を挙げる人は多いと思います。
大企業ならより大きな規模で活躍できる!と考える人も多いでしょう。
しかし、実際はそんなに甘くはありません。
大企業メーカーの経理は人数が多く、担当範囲が明確に分かれています。
メーカーは機械がとにかく多いので、固定資産管理などの一部分だけを任せられることも少なくありません。
ひとつの歯車として細分化された単純な業務をこなすことになるため、面白みに欠けると感じることも否定できないのです。
2. 正確な答えのない原価計算
原価計算のむずかしさも、大企業のメーカー経理をつまらなく感じさせる一因と言えます。
メーカーで経理として働くにあたって、原価計算に関する高度な知識が求められます。
そのため、勉強した知識と異なることに戸惑いを受ける人も多いでしょう。
思うように知識を活かせないことから、仕事にやりがいを感じられなくなるケースがあります。
直接費と間接費の区別がむずかしい
製品やサービスを作るために直接的あるいは間接的にかかった費用を、それぞれ直接費、間接費と言います。
簿記を勉強した人は言葉の意味は理解できるでしょう。
ところが、実際の業務ではこれらを正確に区別することがむずかしく、判断に迷うことも少なくありません。
配賦基準がころころ変わる
大企業の原価計算は関連する社員も多く、それらの情報を精査して進めるため、非常に時間がかかります。
後から数値の提出忘れや数値が違っていたと言われることも少なくありません。
このような場合、すべてやり直すのか、影響が小さいのでこのまま計算を完了させるのか、判断に悩むところでもあります。
計算結果によって利益が大きく変わる
発生した費用が単純にその時に費用として計上されず、一部は資産として貸借対照表に残るのが原価計算です。
その結果、利益率が著しく良くなったり、悪くなったりすることがあります。
経営陣が原価計算のこのような仕組みを理解していない場合、説明にも労力を要します。
3. 出世できるのはごく一部の人だけ
経理には昇進ポジションが少ないため、出世を目指す人にとってはやりがいを感じられないことがあります。
自分で売上を作ることができない経理にとって、出世こそが給与を上げる近道と言っていいでしょう。
しかし、営業部門や製造部門などと異なり、経理は売上や会社の規模が大きくなっても、部署が極端に大きくなることはありません。
そのため、ポストが少なく出世できるのは一部の人に限られます。
中小企業のメーカー経理でつまらないと感じる理由
1. 雑用的な仕事が多い
中小企業のメーカー経理では雑用的な仕事を任されることも多く、仕事をつまらなく感じる理由のひとつと言えます。
経理は企業の規模で業務が大きく異なります。
大企業メーカーの経理は原価計算などの専門知識を求められることが多い一方で、
中小企業では正しく原価計算をしていないケースが多く、専門知識が活かせないことも少なくありません。
経理として入社したのに事務作業や雑用ばかり課されていては、つまらないと感じるのも無理はありません。
やたらと多い資料作り
組織として成り立っていない中小企業の場合、すべて社長の決裁に委ねられます。
社長に可否を確認するにあたり、口頭で説明すれば終わることにも関わらず、わざわざ資料を作成して説明しなければなりません。
結果として、経理とは直接関係のない資料作りがやたらと多くなってしまいます。
エクセルで作成する一覧資料
他部署への情報共有や実績管理を目的として、売上や費用などの実績をエクセルに一覧化することがしばしばあります。
目的は重要ですが、エクセルの取り扱いになれていれば、何年分も一度にまとめて作成できる作業です。
それを毎月入力することには無駄を感じます。
経理以外の雑用業務
中小企業の多くは経理業務だけでなく総務としての業務がついて回ります。
備品の発注や管理など、経理の仕事とは言えないような業務もこなさなければなりません。
一概に「意味のない仕事」と切り捨てず、視点を変えてみることも時には必要です。
2. 経理という職種への評価が低い
中小企業では経理という職種に対する評価が低く、経理の仕事をつまらないと感じてしまいがちです。
大企業は開示義務や会計監査など、経理の仕事が外部から評価される機会が多く存在します。
一方で中小企業でそこまでできている会社はほとんどありません。
領収書を期日までに提出してこない、在庫評価が正しくできていないなど、経理の仕事が理解できない社員が多いと、
経理として活躍するのに時間がかかってしまいます。
経理にしかできないことをやりきることで、経営層の評価は確実に変わってきます。
3. 良くも悪くも「昔ながらの働き方」
中小企業のバックオフィスはまだまだ手作業が多く残っており、昔ながらの働き方も経理の仕事をつまらなくする一因となっています。
例えば、
- 振込データを手作業で作成する
- すべての仕訳を手入力で計上する
- 在庫管理をエクセルでやっている
こうした非効率な作業を改善することが、中小企業のメーカーで活躍するためには必要であると言えるでしょう。
ブラックな働き方をしたくない経理が絶対に知っておくべきこと
すでに経理として働いている人も、これから働く人も、
ブラックでしんどい働き方をしたくないなら、
入社する企業選びにはこだわってください。
経理は会社の大きさや業界によって働き方がまったく違う職種です。
どんなに優秀な人でも入社する企業をまちがえてしまうと、
低年収でブラックな働き方になってしまうので注意が必要です。
特に経理未経験の人は、
最初の1社目でどういう仕事の経験をするか?によって、
その後のキャリアに大きな影響が出るので注意してください。
「先輩の背中を見ながら仕事を覚えろ!」
みたいな昭和体質な会社に入ると最悪です。
ろくな教育もなくいきなり現場に放り込まれ、
訳もわからない状態で疲弊していく経理未経験者はものすごく多いです。
経理の給料はこうやって決まる
↓同じ経理でも、残念ながら以下の2種類の人に別れてしまいます。
- 入社当初から年収高めで働ける人と、
- いつまで経っても低年収…で苦しんでいる人
これは経験者・未経験者問わずです。
未経験者なら能力的にはみんな同じスタートのはずなのに、
なぜこんなふうに差がついてしまうのでしょうか?
理由は経理という職種の特徴にあります。
↓経理のお給料ってこれでほぼ決まります。
- 利益をちゃんと出している会社で働いているか?
- 利益を社員に還元する社風があるか?
- 社内でキャリアアップしていく仕組みが整っているか?
経理は営業マンのように個人の成績で給料が決まる職種ではありません。
経理の給料は「自分の会社がもうかっている会社か?」でほぼ決まることを知っておいてください。
あなたが入社する会社がまったく利益の出てない衰退斜陽産業だったり、
社長が利益をすべて自分のものにしているワンマン体質な会社であったりしたら、
あなたがどれだけ優秀な人であったとしても、
低年収でしんどい働き方になってしまうんです。
若くてやる気もあって優秀なのに、
なぜか給料がめっちゃ安い…
みたいな働き方をしている経理ってものすごく多いです。
同じ働くならお給料は高いにこしたことはないですよね。
なお、大手企業に入社すればOK!というわけではないので注意してください。
大手勤務でも安月給で酷使されている経理なんていくらでもいますからね…。
経理は営業マンみたいに「個人のノルマや営業成績」で給料が決まる職種ではありません。
あらかじめ担当範囲が決められた仕事を、
期限までにしっかりとこなすことが重要な仕事です。
「今月は営業ノルマ達成したからボーナスが出る」
みたいな働き方ではないんですね。
同じ未経験入社でもこんなにお給料が違う…
具体例として、
実際に募集されている経理求人を見てみましょう。
↓例えばこの2つはどちらも未経験者向けの求人ですが、
入社時の給料の額がまったく違います。
↑2つ目の低年収でしんどそうな求人…に、
あえて好んで応募する人はまずいないと思います。
経理は実務経験がとても重要視される仕事なので、
当然ながら未経験者はみんなゼロからの評価スタートになります。
ですが、同じ未経験者でも「入社する会社の体質」によって、
お給料の金額がまったく違ってくるのが現実です。
くりかえしになりますが、
経理の給料は入社する会社の良し悪しでほぼ決まります。
やる気もスキルもあるのに「転職活動のときに選ぶ会社をまちがえたこと」が原因で、ブラックな働き方になってしまうケースは本当に多いんです。
↑これ、めちゃくちゃ損なので注意してください。
ブラック企業で働く経理はこんなに悲惨…
あなたがどんなに優秀でやる気のある人だったとしても、
入社する会社がブラックだと悲惨な働き方になってしまいます。
↓例えばこんな感じですね…。
- 低年収なのに長時間労働を強制される…。
- ろくな新人教育もなくいきなり現場に放り込まれ、教わっていないことでミスして罵倒される…。
- 頑張ってるのに仕事を評価されず「経理は売上に貢献しない部署だからお荷物」みたいな扱いをされる。
- 決算前など繁忙期は日付が変わるまでサービス残業…。
実は私自身も経験があるんですが、
ブラック企業に搾取されたくない人は、
入社する会社選びには絶対にこだわるようにしてください。
↑これは未経験者も実務経験者もまったく同じですので、
くれぐれも注意してくださいね。
ホワイトな経理求人はこういうところで探すべし
ブラックでしんどい働き方を絶対にしたくない人は、
求人を探す場所を間違えないことが大切です。
ハローワークとかはブラック求人も多いんで避けてください。
経理は一種の専門職なので、
リクナビなどの「一般向けの転職サイト」も避けた方が良いですね。
↓具体的には、こちらのような
経理専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。
\ ホワイトな経理求人多数あり!/
↑転職サイトは完全無料で使えます。
無料アカウント登録で条件をしぼりこんで求人検索をかけられますよ。
年収額や未経験簿記資格なしOK・残業なしなど、
希望する条件に合った求人だけを検索できるのでとても便利です。
今すぐは転職する気がない人もやっとかないと後で後悔すること
今すぐは転職する気がない人も、
転職サイトへの無料登録だけは早めにやっておいた方が良いです。
なぜかというと、日常のストレスや疲れが限界までたまってくると、
転職サイトに登録するというかんたんな作業すらやる気なくなるんですね(実体験談)
そうなるとさらに今の職場への依存度が高まって、
「この仕事やめたいのにやめられない…。出口がない…」
みたいな精神状態になりがちなんです。
私も経験あるんですがこれめっちゃつらいですよ。
転職サイトで無料アカウントを作って、
年収や残業有無などの希望条件を入力しておくと、
自分にマッチする求人が出るたびに自動通知してもらえます。
気になった求人がきたらブックマーク保存しておきましょう。
↑日常的にこれやっとくだけでも、
「どうしても今の状況がつらくなったら転職もある」
という選択肢を持つことができます。
ホワイト求人に出会えるかどうかってそのときどきの運もありますから、
日常的に情報が自動でスマホに入ってくるようにしておくことが大切です。
忙しくて今すぐは転職活動できない人も、
無料登録だけはやっておきましょう。
↓1分でできる作業ですよ。
最後の最後にお伝えしたいこと
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここまで時間をかけて読んでくれたあなたに、
↓どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、経理という職種は「どういう会社で働くか?」によって、
お給料や仕事のしんどさに大きな違いが生じてしまうことです。
ノルマ達成率で評価される営業マンなどとは違って、
経理は「個人のパフォーマンス」が評価されにくい仕事です。
(逆にいうと、個人成績でプレッシャーをかけられることも少ない仕事です)
↓必然的に、経理のお給料は以下のようなことで決まることになります。
- 所属する会社が儲かっている会社か?利益を出せている会社か?
- 出した利益をちゃんと社員に分配している会社か?
- 仕事量が増えてきたら、きちんと人材確保に投資する会社か?
あなたがどんなに優秀で、やる気のある人だったとしても、
経理という職種をちゃんと評価する気がない愚かなワンマン社長が経営している会社や、
業績の悪く将来性もない斜陽産業の会社に入ってしまうと、
どんなにがんばっても安月給でブラックなしんどい働き方になってしまうんです。
入社の時点、というか転職活動の時点で、
経理のお給料や働き方は差がついてしまうということですね。
入社後にどれだけ交渉したとしても、
お給料を大幅に上げてもらうことは難しいので注意して下さい。
経理は上でも見たように「個人のパフォーマンスが評価されにくい職種」だからです。
ブラック企業みたいな会社にまちがえて入社しないようにするには?
このブログの中では、すでにくりかえしお伝えしていることかと思いますが、
ブラック企業にまちがえて入社したくない人は、
「求人を探す場所」をまちがえないようにすることが大切です。
経理は「どういう会社に入社するか?」によって、
給料や仕事内容がガラッと変わる職種です。
逆に言えば、いま現在の実務経験やスキルに自信がない人であっても、
ホワイトな求人を上手に見つけて入社することさえできれば、
年収で同年代のライバルに差をつけられるということでもありますね。
世の中にはこの「2種類の経理」がいる
リアルな話ですが、世の中には以下の2種類の働き方をしている経理がいます。
↓あなたは、今から5年後にどちらの経理になっていたいでしょうか。
- ホワイト企業で快適に働く経理
未経験ならしっかりとした新人研修をしてもらい、
ある程度仕事に自信が持てるようになってから現場に入る。
相場と比較して高めの年収で働き、
将来の幹部候補としてまわりから期待され受け入れられながら楽しく働く環境 - ブラックでしんどい働き方をする経理…
わけもわからない状態でいきなり現場に放り込まれ、
先輩にお荷物扱いされながら仕事をイヤイヤ覚え、
ようやく慣れてきても給料が恥ずかしいぐらい安くて同窓会にも出られない…。
↑私はこの2つの働き方の両方を実際に経験しました。
今でこそ比較的ホワイトな職場で働けてますが、
最初はブラックで地獄のような働き方だったんです。
(ブラックな会社は1年ぐらい働いてスパッと辞めました)
注意してほしいのはブラック時代の私と、
ホワイトに転職してからの私とで、
能力はたいして変化していないことです。
(1年程度でスキルが身につくほど経理の仕事は甘くないですからね)
違いは「入社した会社がブラックだったか、ホワイトだったか」の違いだけです。
そして、探す場所さえまちがえなければ、
未経験でも応募できるホワイトな経理求人はたくさん見つかるんです。
転職活動のときに情報を探す場所をまちがえてしまった人は、
入社5年以上のベテランになっても、
ブラックな働き方をさせられてしまうケースもあります。
(私は最初ハロワとか、リクナビとかを使って求人を探して応募したので、結果的にブラックに入ってしまいました)
どうせ働くならホワイト企業でしっかりと新人からスタートし、
相場より高い年収を稼ぎながら経理として着実にキャリアアップしましょう。
求人を探す場所をまちがえない(経理専門の転職サイトで情報リサーチする)
↑というたった1つのポイントさえ外さなければ、
まちがえてブラック企業に応募するリスクはほぼゼロにできますよ。
転職活動で「結局いちばん重要なこと」はこれ
転職活動でもっとも重要なのは、情報の探し方(求人を探す場所)です。
ブラックな経理になりたくない人は、
絶対に経理専門の転職サイトで求人を探すようにしてください。
なお、転職サイトはお金とられるとかありえませんし、
スマホで3分あれば終わる簡単な作業です。
気に入らなければいつでも解除できて、
求人の自動メール通知すら来なくなるので、
リスクなんて何もないです。
ただ、それがわかっていても、
↓残念ながらこの2種類の行動パターンをとる人に分かれてしまうんですよね。
- とりあえず今すぐ登録作業だけでも済ませておく人
- なんだかんだ理由をつけて結局なにも行動しない人
↑お気づきの方も多いかと思いますが、
これって転職活動も普段の生活も同じです。
絶対にやった方がプラスになる、
メリットしかないのはわかっているのになぜか行動できない人…。
↑あなたのまわりにも、こういう人っていませんか??
正直、以前の私もまさにこれでした。
(本来、私はものすごくクズな人間なんです)
でも、現実にブラック企業からホワイト企業に転職して、
「世の中にはちょっとした行動を起こすだけで結果に大きな差が出ることがある」を実感してからは、
行動しないことのデメリットがデカすぎるように感じるようになりました。
転職サイトの登録なんて、誰でもできるちょっとしたことです。
でもこういう「地味なわりに重要な作業」を今すぐやれる人とやれない人とでは大きな差が出るんです。
↑これをやっておくだけで、
マッチするホワイト求人がでるたびにスマホに自動通知してもらえます。
良さげな求人が出たらブックマークして保存しておいてください。
日常的にスマホに届く求人情報を見るクセをつけるだけで、
「いざとなったときの転職」という選択肢を確保できます。
今の仕事がどうしても辛くなったら転職もあるという気持ちで普段の仕事をこなせますし、
いざ転職が必要となったときに、
応募するホワイト求人の選択肢を手元にたくさん持った状態でスタートできるので、ライバルに大きな差をつけられますよ。
せっかく経理という魅力的な職業を見つけたのですから、
ホワイト企業でしっかりお給料を稼ぎ、
やりがいを感じながら楽しく働きましょう。
↓今すぐは転職活動できない人も、
初めは情報リサーチからスタートです。