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経理は転職しやすい?経理事務経験者が得られるメリット・デメリット

  • 「経理に転職することにはどんなメリットはあるのか?」
  • 「逆にデメリットとしてはどんなことがあるのか?」

これから経理事務を目指して転職活動を始める!という人にとって、気になるポイントですよね。

私はかれこれ経理や会計の仕事を10年以上しているのですが、こういうところは良い、こういうところは悪い…ということが最近になってようやく見えてきたように思います。

この記事では、私の実際の経験から経理事務でのメリットとデメリットを紹介させていただきます。

現在、経理事務の仕事につくことを目指して転職活動を進めている人は参考にしてみてくださいね。

経理が「転職しやすい」とされる理由

経理 転職しやすい

経理が転職しやすい理由

経理という仕事は、昔から「つぶしのきく仕事」と言われることが多いです。

つぶしがきくというのは、簡単にいえば「今の職場の仕事の延長で、別の職場でもきちんと仕事ができる」という意味ですね。

経理のルールというのは法律で決まっているものですから、基本的にどこの会社でも同じルールの下で動いています。

そのため、転職をした後にも現場の業務に対応しやすく、即戦力としての活躍がしやすいのです。

3年以上の実務経験・決算業務の経験が転職採否での目安

具体的には、経理事務の実務経験が3年程度ある人であれば、どこの企業でも転職採用のニーズがあると思われます。

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経理にはこのような特徴がありますから、必然的に安定的なキャリアを築いていく人が多いです。

一方で、営業の仕事のように「自分の実績によって会社の売上が大幅に上がった」というようなことは基本的にありません(後で見るようなケースを除きます)

自分の実績が給料に反映されることにやりがいを感じるタイプの人は、経理の仕事はちょっと向いていないかもしれませんね。

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経理が給料(年収)を上げていくためには?

経理 転職しやすい

経理として働く人が年収を上げていくには?

とはいえ、経理として働くからにはキャリアアップに従ってお給料をあげていきたいと考えるのが普通ですよね。

経理として働く人が、自分のお給料をあげていくためには「会社にとって利益をたくさん産んでくれる存在」になることが必須です。

経理の場合、次のようなことで会社の利益に貢献することが求められているといえます。

経理が会社から求められていること(これに答えられる人が高収入を得られる

  • ①多くのスタッフの管理をできること
  • ②より低い金利で銀行から融資を受けられるようにすること(資金調達)
  • ③会社のコストを減らせること

以下、順番に見ていきましょう。

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①多くのスタッフの管理をできること

経理スタッフとして入社し、3年~5年ほど経過すると、今度は「管理職」としての貢献を求められるのが普通です。

経理の管理職とは、簡単にいえば複数のスタッフの取りまとめをする役割のことですね。

多くのスタッフの取りまとめができ、彼らに効率的に仕事をしてもらうことができる人は、当然ながら会社にとって利益になる人材といえます(そういう人は必然的にお給料も高くなります)

経理の組織というのは、ある程度の規模になると「売上担当」「仕入れ担当」「経費担当」というように、仕事の内容別に分かれていることが多いです。

かなり大きな規模になるとそれぞれの担当部署に複数人のスタッフがいることも多いですから、その部署のリーダーという形で管理職になっていくケースが多いでしょう(課長職レベル)

さらに出世すると、経理全体のリーダー(部長職レベル)→財務部門も含めたリーダー→経営に参画する役員…。

というようにキャリアアップしていくことが多いです。

おおまかにいって、30代前半で経理課長まで任されている人は出世コースに乗っているとみることができるでしょう。

こうした実務経験を持つ人は転職市場でも非常に評価が高くなります。

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②より低い金利で銀行から融資を受けられるようにすること(資金調達)

経理部門の人間に重要な業務の一つに、「金融機関(銀行)との融資交渉」があります。

融資交渉というのは、簡単にいえば会社がお金を借りてくるための交渉のことですね。

銀行からお金を借りたら、当然ながら利息の負担をしないといけません。

その会社の業績についてより魅力的に伝えることができれば、銀行の担当者としては「利息は安くてもいいので、ぜひお付き合いさせてください!」という態度になるわけです。

この融資交渉ができることが会社にどのぐらいの利益をもたらすかといえば、例えば会社が10億円の融資を受けるとして、通常は年利2%だけれど、その経理スタッフの交渉がうまかったために年利1.5%に抑えられたとしましょう。

年利2%→年利1.5%になっていますから、単純計算で10億円×(2%-1.5%)=500万円だけ毎年コストを減らすことが可能になります。

仮に、粗利率が20%の会社だったとして、500万円コストを減らすことは、営業マンが2500万円の契約を取ってくるのとまったく同じ効果があります。

「交渉」というと、経理のイメージとはかなり離れているように感じる方も多いかもしれませんが、実際に経理部門の担当者というのは銀行の融資担当者との付き合いを非常に大事にしていることが多いでしょう。

銀行融資を有利に進めることがどれぐらい会社の利益に貢献できるかということを理解している人なら、当然、そうしたコネクションは大事に試用と考えるわけですね。

③会社のコストを減らせること

①とは矛盾するようですが、会社にとっては「売上に直結しない、管理部門のスタッフ数は少なければ少ないほど良い」というのが本音です。

そのため、経理は管理会計の知識を用いて、どの従業員が会社の利益に貢献しているのか?ということを数値で計算することも重要な業務の一つになるのです。

※例えば、「1人当たり売上高」などの経営指標を定点観測し、経営者に報告するといったことが求められます。

こうした業務を通して会社全体としてのコストを減らすことができる人材は、企業側から求められる人材ということになり、より多くの収入を得られるようになります。

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経理事務の仕事に就くメリット

まずは経理事務としてキャリアをスタートすることのメリットについて解説させていただきます。

経理事務の仕事を経験することには大きく分けて以下の3つのメリットがあると思います。

 

  1. 違う職種に転職しても適応しやすいこと(つぶしがきく)
  2. 外部とのやりとりでストレスを感じる仕事ではないこと
  3. 会社の活動を「数字」で把握できるようになること

 

以下で具体的に解説させていただきます。

①違う会社に転職しても適応しやすい(つぶしがきく)

まず、経理は「つぶしがきく仕事」であることがメリットとしてあげられます。

どういうことかというと、経理事務の仕事ってどこの会社であってもある程度やることが共通しているんです。

経理事務の仕事を一通り覚えておけば、別の会社に転職したとしても、基本的に同じ作業を担当することになるので、即戦力としてすぐに力を発揮することができます。

実際、私は経理事務として3社の仕事を担当してきましたが、1社目で身に着けたノウハウは2社目、3社目でも少しアレンジするだけで使うということができました。

どの会社の経理も簿記のルールに基づいて動いているのは同じ

使っている会計ソフトなどはそれぞれの会社で違いますが、簿記のルールに基づいて仕事をすることはどんな会社でも同じですから、おおよその仕事の流れさえ理解してしまえば「だいたいこうすればいいな」ということが自然とつかめるんです。

もちろん、初めての方が経理事務の仕事をする場合、最初の内は戸惑うかもしれません。

しかし、経理事務の仕事を一通り覚えておけば、別の会社に転職したとしても、経理事務のやり方は似ているので十分通用します。

例えば営業職と比較すると?

別の職種に就くことを考えるとこれは経理の仕事の大きなメリットといえると思います。

例えば、営業職の人が別の業界に転職した場合には、新たに転職先の商品の知識やノウハウを覚えていくことになります。

未知なる業界の仕事を一から覚えることになるため、適応するのに時間がかかり苦労することになるかもしれません。

その点、経理職はどの会社でも基本的に同じルールのもとに動いていますから、人間関係にさえ適応できればいろんな会社を渡り歩いてそのつど給料をアップしていく…ということも決して難しいことではないんですよ。

実際、経理事務の経験者採用では年収450万円~600万円スタートという好条件の求人が少なくありません。

一度経理の仕事に慣れてしまえば、より給料や待遇の良い条件の会社を見つけ、転職することが可能となるんです。

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②会社の活動を「数字」で把握できるようになること

2つ目のメリットですが、長期的なキャリアアップという視点で考えるとこれがもっとも重要だと思います。

それは会社の活動や業績について、会計という視点を通して「数字」で把握できるようになることです。

これはビジネスマン、ビジネスウーマンとしてステップアップしていくためにはとても重要なスキルになります。

例えば、A社とB社とでどっちを選ぶべきか?という場面に出くわしたとしましょう(転職活動などの場面で)

会計についての知識があればその会社の売り上げや利益、粗利益といった重要な数字を、前年比や同業他社の数値と比較して判断する…といったことが当たり前にできるようになります。

「経営者目線」でものごとを判断できるようになる

ちょっと大げさな言い方をすれば、これは「経営者目線で会社を見れるようになる」ということでもあるんですよ。

単なる事務や営業の仕事を経験するだけではこういった視点を身に着けるのはなかなか難しいといえます。

実際、営業やその他の事務の人でも簿記や財務に関連する資格(簿記検定など)を取得するために資格スクールに通う人は少なくありません。

経理はこういった重要な知識を毎日の仕事を通して身に着けることができるというメリットがあるんです。

③外部とのやりとりでストレスを感じる仕事ではない

3つ面のメリットは、外部とのやり取りが少ない仕事であることが挙げられます。

経理の仕事というのは基本的に内勤(ないきん)の仕事です。

なので、経理事務は顧客とは直接やり取りをすることは基本的にありません。

外部の顧客とのやり取りがメインになる営業職などと比べると、心理的な負担が少なく仕事に取り組むことができるでしょう。

(私は経理と営業の両方を経験したことがありますが、営業職だと顧客と直接やり取りを行っている関係で、クレームに対応などの無理難題を言い渡される…なんてことは日常茶飯事です)

外部とのやり取りがない分、社内での人間関係はたいせつ

ただし、これは基本的に社内の人との人間関係が重要になるということでもあります。

(毎日同じ人と顔を見合わせながら仕事をすることになるからです)

もし職場内に仲の悪い上司や同僚、気にくわない部下が来たら…かなり居心地が悪い中で日々仕事をすることになってしまいますね。

もちろん、経理として働く人はみんなそのことはよくわかっていますから、職場の人間関係というものを大切にする傾向があるといえるでしょう。

みんなストレスのたまる環境で仕事はしたくないですからね。

人間関係の良い職場を見つけることができれば、経理はとても快適に仕事をすることができるでしょう。

人間関係の良好な職場を転職活動時点で見分けるには?

上で、人間関係の良い職場に転職することができればベスト、ということを書きましたが、入社前の時点でその職場の人間関係がどうかを判断するのはなかなか難しいですよね。

転職面接で聞く、という人もいるかもしれませんが、人事採用の担当者は必ずしも現場の人間関係まで把握しているとは限りませんし、だれも自分の会社を外部の人に対して悪くは言いません。

それならどうしたらいいか?ですが、個人的には転職エージェントを使っていろんな情報を教えてもらうのがおすすめです。

転職エージェントというのは、転職サイトに登録することで利用することができるお仕事紹介のサービスのことですね。

(なお、転職サイトにお金を払っているのは採用側企業なので、私たち転職希望者は完全無料で使うことができます)

転職エージェントに会社の内部事情を教えてもらおう

転職エージェントは採用活動を行っている企業とパイプがあります。

企業は良い人材を獲得したいと考えていますから、「うちはこういう会社なので、このぐらいの給料でこういう人材を探してきてください」という形で転職エージェントにさまざまな求人情報を出しているんです。

また、「うちの職場はこういう雰囲気なので、こういう性格の人がなじみやすいです」といったような情報もたくさん得ています(会社側もミスマッチな人を採用したくないためです)

転職エージェントは、職場の人間関係やお給料の金額、残業時間などの福利厚生など、会社の内部事情についてもさまざまな情報を持っているということですね。

せっかく苦労して得た内定をムダにしないために

転職エージェントは私たちが転職活動を成功させる(採用がきまる)ことによって採用側企業から報酬を得るという仕組みになっていますから、私たちに役立つようにいろんな情報を教えてくれるんです。

転職活動の時点で職場の人間関係や働いている人の雰囲気について情報収集できるというのは大きなアドバンテージ(有利)になりますよ。

せっかく苦労して転職活動をして、ようやく採用されたのに入社してみたら人間関係が最悪…なんてことになったら目も当てられませんよね。

職場の人間関係で絶対に失敗したくない!という方は、転職エージェントを上手に活用するようにしましょう。

>>おすすめの転職エージェント(無料)はこちら

経理事務のデメリットは?

一方で、経理事務の仕事をしていて「ここはデメリットだな」と感じる点もあります。

具体的には以下の3つですね。

 

  • ①業績が良くなったからといって給与が高くならない
  • ②決められた人員で仕事を回していく必要がある
  • ③社内での人間関係が悪いとつらいことに…

 

次で順番に解説させていただきます。

①業績が良くなったからといって給与が高くならない

営業部門は、自分の営業成績が良ければ、すぐに自分のお給料に反映されます。

経理は直接的に利益を生み出す部署ではありませんから、大きな契約を取ってきたからボーナスが出るというようなことはないですし、社内で表彰されるというようなことも少ないでしょう。

いわば営業がフォワードなら、経理はディフェンダーというイメージですね。

フォワードはゴールをあげると称賛されますが、ディフェンダーはいってみれば「何も特別なことがおこらず、普段通りの日常をキープすることが一番重要」という仕事です。

経理に向いている人はこんな人

落ち着いた環境で仕事ができる分、仕事で目立つということはあまりありませんし、地道で地味な部署という印象があります。

もちろん、経理はその分きちんと仕事をしていけば堅実にキャリアアップをしていくことができる仕事でもあります。

性格的に派手なことはあまり得意ではないという方や、じっくりと物事に取り組みたい傾向がある方は経理向きといえるでしょう。

経理でお給料をアップするには?

とはいえ、いつまでたってもお給料が入社時点から上がらない…というわけでは決してありません。

経理のお給料がアップするタイミングとしては、大きく分けて2つあります。

1つは会社全体の業績が良いとき。

固定給のアップや決算賞与などの形でボーナスが支給されることがあります。

もう1つは役職が上がった時です。

経理は基本的にチームプレイで動いていますから、スタッフ職をまとめる立場のマネージャー職になると仕事の幅が広くなり、重要度も高くなります。

マネージャー職になると仕事も難しくなりますし、忙しくもなりますが、お給料アップを期待できます。

また、このマネージャー職の経験があることは転職活動での大きな武器になります。

実際、経理の実務経験者向けの求人では「マネージャー職の経験がある人」や「複数人のチーム内でのリーダーを経験したことがある人」という条件で求人の条件が良くなることが多いです。

>>経理経験者向けの求人で年収を見てみる

経理として仕事に慣れてきたら、ぜひ複数のスタッフをまとめる立ち場のマネージャー職を目指しましょう。

マネージャーとしての経験を積むことができれば、転職活動でどんどん年収をアップしていくということもそれほど難しいことではありませんよ(実際、私は3社で経理職を経験していますが、転職のたびに年収アップすることを成功しました)

②決められた人員で仕事を回していく必要がある

営業部門や製造部門では、そこで働く人員(スタッフ数)を増やすことが売上アップにつながりますから、ヒット商品が出たらスタッフ数を増やす、というようなことはちょくちょく行われます。

この点、経理事務は人手が増えたからといって会社の利益がアップするわけではありません(それどころかスタッフが増えると会社にとっては人件費がかかって利益を圧迫することになります)

また、経理の実務経験がある人というのは絶対数が少ないですから、そう簡単に採用できるとは限りません。

なので、たとえ欠員ができても、なかなかすぐには新人を補充するということは行われません。

基本的に人手不足の状態で仕事を行わなければならないときもあるでしょう。

会社にとって「なくてはならない人材」になる

ただ、逆に言うとそういった環境で仕事をこなしていけば、その会社にとってあなたは「なくてはならない人材」ということになるでしょう。

経理の実務経験を持つ人はそう簡単には見つかりませんし、経理には会社の極秘情報(人件費や役員のプライベートな支出など)がたくさん集まってきますから、簡単には欠員の補充ができないのです。

もしあなたが少人数の中で仕事をすることになったら、会社にとってなくてはならない人材となるためのチャンスと考えてください。

③社内での人間関係が悪いとつらいことに…

経理職のメリットについて解説した部分でも触れましたが、経理仕事というのは基本的に内勤です。

毎日同じ人と顔を合わせながら仕事をすることになりますから、その人たちとの人間関係がぎくしゃくしてしまうと、とてもつらい環境で仕事をすることになってしまいます。

また、経理の仕事は「売上についてはAさんが担当、仕入れについてはBさんが担当」といったように、チームプレイで業務を分担するのが一般的です。

別の人の仕事が完了しないと自分の仕事がいつまでたっても進まない…ということもありますから、同じチーム内でのコミュニケーションをしっかりと取りながら仕事をすることは大切です。

コミュ障には経理はきつい?

経理というと電卓に向かって黙々(もくもく)と仕事をしている人たち…というイメージがもしかしたらあるかもしれませんが、実際にはコミュニケーション能力も重要です。

この点で、人とあんまりかかわるのが好きではない、という人はちょっと苦労するかもしれませんね。

もちろん、これも上でも述べたように誰もしんどい環境で仕事はしたくありませんから、経理の人は普段から一緒に仕事をする仲間を大切にする傾向があります。

(私はいろんな会社と部署で仕事をしてきましたが、どの会社も経理部が一番居心地がよかったです)

必ずしも人づきあいが大好き、というような人である必要はありません。

普通に社会人としてコミュニケーションができる人であれば経理の仕事はきちんとできますよ(経理はどちらかというとおとなしめな人たちが多いですしね)

未経験者が中小企業の経理に転職するメリットとデメリット

未経験から経理転職を目指すときに、転職先を大企業だけにしぼっていませんか?

確かに大企業はお給料なども安定していますが、志望企業を大企業だけにしぼってしまうのはもったいないです。

中小企業の経理には、中小企業ならではのメリットとデメリットがありますから、将来的には大企業で働きたいという方も、選択肢の一つとして検討してみる価値はありますよ。

入社した後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することにならないよう、大手企業と中小企業の経理職の違いについて理解しておきましょう。

今回は、未経験で中小企業の経理に転職するメリットとデメリットについてお伝えします。

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中小企業の経理で働くメリット

まず、未経験の方が中小企業の経理で働くメリットを説明します。

中小企業経理を選択するメリットは次のようなものです。

 

  • ①経理業務の全体像を把握しやすい
  • ②社長の右腕に短期間でなれる

 

以下、順番に解説させていただきますね。

①経理業務の全体像を把握しやすい

中小企業の経理で働く第一のメリットは、所属する企業の経理業務の全体像を把握しやすいことです。

大企業の場合は取引量が膨大であるため、仕事内容が部署ごとに細かく分けられています。

例えば、売上に関する取引についての担当、仕入れについての取引の担当…というように、分業体制で一つの課が構成されていることが多いですね。

そのため、自分の担当業務が他の業務とどのように繋がっているのかを把握しにくいところがあります。

お金の流れから会社の状況がイメージできる

一方で、中小企業の場合には取引量は大企業ほどではありません。

お金の流れをすべてみることができますから、「会社がいまどんな状況なのか」といったことを手に取るように理解しながら日頃の業務にあたることができるでしょう。

また、やる気があればどんどん仕事を任せてもらえる可能性もあります。

決算業務についての経験を積むのが大切

私の場合には、入社当初こそ会計ソフトへの入力作業ばかりでしたが、数か月後には新会計基準や税務申告の外部研修に参加して1年目から決算業務の一部を任せてもらえました。

経理としての実力をみがくためには、なんといっても決算業務の経験をたくさん積むことです(転職活動でもこの点が重要視されます)

2年目には会計監査対応や決算書、税務申告書作成の担当者になりました。

わからないことだらけで最初は苦労しましたが、会社の決算を取りまとめるという重要な仕事を入社2年目から経験できたことは、その後の転職活動にも役立ったと思っています。

②社長の右腕に短期間でなれる

中小企業経理を選択する2つ目のメリットは、「社長の右腕」という位置づけの職位に短期間でなれる可能性もあります

経理が作成する会社の会計データは、経営者にとっては「遠洋航海を進むためのコンパス」のような役割を果たします(「飛行機のコックピットの計器類のような役割」ともいわれますね)

社長は常に会社の業績を気にかけているので、必然的に経理の社員は社長と話す機会が多くあります。

入社3年で役職。将来は役員も視野に

しっかり仕事をこなし、社長の信頼を得られれば、会社の経理を担う人材として評価してもらうことができるでしょう。

入社して数年で管理職に抜擢されることもあります(私の場合は入社3年目で係長、5年目で課長に昇進できました)

こういう早いスピードでの出世は大企業では通常考えられないことです。

スタッフを指示する立場になると視点も高くなってきますから、とても良い経験になるでしょう。

中小企業の経理で働くデメリット

一方で、経理未経験の方が中小企業の経理として働くことには次のようなデメリットもあります。

 

  • ①研修体制の不備
  • ②業務負担が大きい
  • ③仕事のスケールが小さくなりがち
  • ④履歴書の内容として大手より見劣りする

 

こちらも順番に解説させていただきます。

①研修体制の不備

中小企業の場合、新人の研修体制が不十分である可能性があります。

私が経理として入社した会社では特に研修といったものはなく、OJT(オンザジョブトレーニング:実地で仕事をしながら覚えていく教育方法のことですね)のみで、わからないことはそのつど周りの先輩や上司に質問して教えてもらうという形でした。

このような教育体制の場合、自分から積極的に質問し、会社から言われなくても新しい知識を勉強する、という意欲が必要になります。

入社当初のタイミングで自発的に学ぶ姿勢を評価してもらえるかどうかで、その後に任される仕事の内容も変わってくるでしょう。

入社1年目には、ぜひ「ちょっとがんばりすぎだよ」と言われるぐらいに積極的に頑張りたいところですね。

もしあなたが会社の研修体制が整っているか?を重要視するなら、大企業の方がスムーズに仕事に慣れていけるかもしれません。

②業務負担が大きい

やる気があれば色々な仕事を任せてもらえる分、業務負担が大きくなる可能性もあります。

同じ経理の社員でも、やる気や実力は人それぞれなので、高度な知識が必要な仕事はできる人に集中してしまいます。

経理は管理部門であるため、最小限の人員で仕事をしている会社も多いですね。

決算時期などの繁忙期は、残業や休日出勤も珍しくありません。

大企業でも繁忙期はありますが、担当業務が分かれている分、負担をコントロールする体制が整っている可能性が高いです。

中小企業よりも人員に余裕があり、業務負担は少ないでしょう。

ただ、若いうちにこういう猛烈に仕事をした経験があるかどうか?は後のキャリアアップに大きな影響が出ることには注意しておいた方が良いかもしれません。

③仕事のスケールが小さくなりがち

経理業務の全体像を把握しやすいことの裏返しですが、中小企業の経理では仕事のスケールが小さくなりがちです。

大企業に比べると、大きな取引の数が少ないため、経理として処理する金額は多くても数億円程度の規模になります。

もしあなたが、数十億円単位の取引を扱う経理になりたい、上場準備の仕事や海外との取引についても関わりたい、という気持ちがあるなら、中小企業よりも大企業の方がニーズに合うかもしれません。

④履歴書の内容として大手より見劣りする

今後のキャリアを考えたときに、中小企業経理の経験は、大手企業での経理と比べて見劣りする可能性があります。

転職活動で誰もが知っている大手企業の経理にいました、と言えばかなり説得力があります。

ただし、実力が伴っているかどうかは別問題です。

中小企業経理の出身者でも、経営者から一目置かれる存在として仕事をしている人はたくさんいますから、ネームバリューよりもどういう実績をつめるか?ということを重要視して考えた方が良いかもしれませんね。

たとえ大手企業に在籍していたとしても、アピールできる実績や役職経験がなければ転職活動はうまくいかないでしょう。

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中小企業で経験を積み、大企業を目指す

ここまで、経理未経験者が中小企業の経理を目指すメリットとデメリットについて説明しました。

今回解説させていただいた中では、個人的には経理業務の全体の流れを把握しながら仕事の経験を積めたことが一番良い経験になったかなと思っています。

決算の取りまとめをしていた頃は大変でしたが、大きなやりがいを感じながら仕事をしていました。

中小企業は未経験の方でも比較的採用に至りやすいということもありますから、まずは中小企業経理で経験を積んでから大企業の経理を目指すという方向性もあるでしょう。

まとめ

私は経理事務をしていて、良くも悪くも「裏方で仕事をする」という形でキャリアを進めてきました。

裏方として働くことについてデメリットと感じることももありましたが、長い目で見るとはるかに多くのメリットを得ることができたと思っています。

地道に確実にキャリアアップをしていきたいと考えている方には経理事務の仕事はぴったりだと思います。

これから経理事務の仕事を目指してみようと考えている方は、ぜひ頑張ってみてくださいね。

-その他

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