
IPO準備企業の経理は忙しい?
- IPO準備企業の経理は激務ブラックって本当?
- 年収が高いって本当?相場はどのぐらい?
- 上場企業と上場準備企業、経理経験者が転職するならどっちがおすすめ?
IPO準備企業で働く経理は高年収
↑
経理経験者として転職を検討している方の中には、こういった口コミ評判を聞いたことがある方は多いでしょう。
しかし、IPO準備企業で働く経理は「やりがいはあるけど仕事が激務」ということでも有名だったりします。
経理として年収は上げたいけど、ワークライフバランスもなんとかしたい…と考えている方にとっては、転職先の選択肢として悩ましいところですよね。
この記事では、IPO準備企業で実際に勤務経験のある経理経験者として、
仕事内容や労働環境の実態や、転職するメリット・デメリットについてお話しします。
なるべく条件の良いIPO準備企業の経理求人の探し方も紹介していますので、
経理としてIPO準備企業への転職を検討している方は参考にしてみてください。
この記事を書いた人
簿記の資格を取得し、その後専門学校で講師として受験指導を6年担当しました。
その後、実務の世界へ転職、税理士事務所で2年実務経験を積み、一般企業へ転職。
オーナー企業の中小企業で8年経理勤め、一般的な経理業務から子会社の管理再生を担当、
最終的に子会社の取締役まで務めさせていただきました。
その後、結婚を機に転職し現在は上場準備企業にて経理を担当しています。
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この記事の目次
IPO準備企業に転職して感じたメリット

IPO準備企業に経理として転職することのメリットは?
IPO準備企業に転職する最大のメリットは、経理としてのスキルアップができることです。
私自身、転職前と比べてスキルが身についたことを実感しています。
私は転職前は、従業員50名程の中小のオーナー企業で経理として働いていました。
経理業務を行うのは私1人であったため、会社の数字について詳しく分かるのが自分だけということもあり、非常に重宝されていたと思います。
気が付けば、経理の仕事を超えて子会社の工場の管理まで行う何でも屋になっていました。
会社内で頼りにされていることを嬉しく思う反面、
簿記で勉強した知識と実際に行う実務が違っていたり、社長の意向に合わせて処理を変更したりといった現状に疑問を抱えていたことも事実です。
結局、結婚を機に転職を決意し、現在の会社に移りました。
面接の中でIPOを検討している話を聞き、自信はありませんでしたが、チャンスと捉えて思い切って決断しました。
現在の会社は、子会社を5社抱えるグループ企業の親会社になります。
不動産関連の仕事を中心にグループ合計300名程の規模の会社です。
創業60年以上の歴史ある会社で、古くから在籍している社員とIPOを見越して採用した新しい社員が混ざりあった構成となっています。
スキルアップできるというメリットについて、3つの観点からより詳しく解説しますね。
1. 経理業務の深い知識が身につく
まず、IPO準備企業では、経理業務についてのより深い知識が身につきます。
上場すると全ての処理を会計業務に則って進めなければなりません。
言ってみれば、簿記で勉強した知識通りの処理がやっと登場するのです。
簿記の勉強で得た知識を活かせることにやりがいを感じられますが、
問題では与えられている情報も実務では自分で調べる必要があり、より一層深い知識が求められることも実感しています。
さらなる知識を身につけるのは決して楽ではありませんが、中小企業時代に感じていた疑問が解け、スッキリした気持ちで仕事に取り組めています。
2. 社内で必要不可欠な人材になれる
IPO準備に携わる経理担当者は、IPO準備の中心人物です。
お金に関しては細かなことまで把握しておく必要があるため、会社の経営状況について一番詳しくなります。
会社の方針等を決定する際にも、お金に関する判断は当然出てきます。
私もIPOに向けたグループ再編の方針決定や、新規事業のスタートの際初期メンバーに必ず入るなど、重要な役割を与えられています。
3. 年収アップが期待できる
上場準備企業では年収の大幅アップを狙うことができます。
私も転職前の年収は450万円ほどでしたが、現在は年収600万円を手にしています。
また、給与等の他にストックオプションの付与を行う会社もありますので、
上場を目指すモチベーションにもつながりますし、さらなる収入UPも期待できます。
IPO準備企業に転職して感じたデメリット

IPO準備企業で働くデメリットは?
1. 仕事が毎日超激務…!
IPO準備企業では、とにかくやることが多く忙しいです。
私自身、現在の会社で月平均45時間の残業をしています。
決算等の通常業務と重なる繁忙期は休日出勤も行いました。
それ以外にも通勤時等に書籍等で知識をつけていますので、目に見える数字以上に仕事と関わる時間は多いです。
2. 勉強が必要
IPO準備企業で経理として働くからには、日々の勉強が欠かせません。
私は通勤や帰宅後に資格の勉強を行ったり、新しく変わる基準等の法律に関わる文章を熟読したりしています。
会社が大きくなると、それに伴い規程やルールが増えていきますので、
新しい基準等はいち早く情報をキャッチして知識をアップロードしていかなければなりません。
3.社内調整が大変
IPO前にはなかった様々な規則やルールを準備していくことになるため、社内へのお願いや説明にも苦労を要します。
営業職の方等は直接IPOの業務に携わる事がないため、必要性をなかなか理解してくれません。
根気強く説明するだけでなく、時には上司の方からトップダウンで指示してもらうこともあります。
IPO準備企業の求人はどうやって探す?

IPO準備企業の求人を探し方は?
上場を目指している企業では、求人サイト上で「上場に向けた準備を進めています」といった文言を記載しています。
求人検索の際に、上場準備のワードをいれて検索してみると良いでしょう。
多くの企業が基本的な経理の経験は必須としつつ、上場経験があれば歓迎という記載となっているので、
未経験でも今までの実務経験と挑戦する気持ちがあれば応募可能です。
上場準備企業でさらなる経験を積みたい、会社の転換期に関わりたいという意欲を伝えてみてください。
ブラックな働き方をしたくない経理が絶対に知っておくべきこと

(ブラックな働き方をしたくない経理志望者へ)
すでに経理として働いている人も、これから働く人も、
ブラックでしんどい働き方をしたくないなら、
入社する企業選びにはこだわってください。
経理は会社の大きさや業界によって働き方がまったく違う職種です。
どんなに優秀な人でも入社する企業をまちがえてしまうと、
低年収でブラックな働き方になってしまうので注意が必要です。
特に経理未経験の人は、
最初の1社目でどういう仕事の経験をするか?によって、
その後のキャリアに大きな影響が出るので注意してください。

「先輩の背中を見ながら仕事を覚えろ!」
みたいな昭和体質な会社に入ると最悪です。
ろくな教育もなくいきなり現場に放り込まれ、
訳もわからない状態で疲弊していく経理未経験者はものすごく多いです。
経理の給料はこうやって決まる

(経理は「どう言う会社に入るか?」でほぼ給料が決まります)
↓同じ経理でも、残念ながら以下の2種類の人に別れてしまいます。
- 入社当初から年収高めで働ける人と、
- いつまで経っても低年収…で苦しんでいる人
これは経験者・未経験者問わずです。
未経験者なら能力的にはみんな同じスタートのはずなのに、
なぜこんなふうに差がついてしまうのでしょうか?
理由は経理という職種の特徴にあります。
↓経理のお給料ってこれでほぼ決まります。
- 利益をちゃんと出している会社で働いているか?
- 利益を社員に還元する社風があるか?
- 社内でキャリアアップしていく仕組みが整っているか?
経理は営業マンのように個人の成績で給料が決まる職種ではありません。
経理の給料は「自分の会社がもうかっている会社か?」でほぼ決まることを知っておいてください。
あなたが入社する会社がまったく利益の出てない衰退斜陽産業だったり、
社長が利益をすべて自分のものにしているワンマン体質な会社であったりしたら、
あなたがどれだけ優秀な人であったとしても、
低年収でしんどい働き方になってしまうんです。
若くてやる気もあって優秀なのに、
なぜか給料がめっちゃ安い…
みたいな働き方をしている経理ってものすごく多いです。
同じ働くならお給料は高いにこしたことはないですよね。
なお、大手企業に入社すればOK!というわけではないので注意してください。
大手勤務でも安月給で酷使されている経理なんていくらでもいますからね…。
経理は営業マンみたいに「個人のノルマや営業成績」で給料が決まる職種ではありません。
あらかじめ担当範囲が決められた仕事を、
期限までにしっかりとこなすことが重要な仕事です。
「今月は営業ノルマ達成したからボーナスが出る」
みたいな働き方ではないんですね。
同じ未経験入社でもこんなにお給料が違う…
具体例として、
実際に募集されている経理求人を見てみましょう。
↓例えばこの2つはどちらも未経験者向けの求人ですが、
入社時の給料の額がまったく違います。

↑2つ目の低年収でしんどそうな求人…に、
あえて好んで応募する人はまずいないと思います。
経理は実務経験がとても重要視される仕事なので、
当然ながら未経験者はみんなゼロからの評価スタートになります。
ですが、同じ未経験者でも「入社する会社の体質」によって、
お給料の金額がまったく違ってくるのが現実です。
くりかえしになりますが、
経理の給料は入社する会社の良し悪しでほぼ決まります。
やる気もスキルもあるのに「転職活動のときに選ぶ会社をまちがえたこと」が原因で、ブラックな働き方になってしまうケースは本当に多いんです。
↑これ、めちゃくちゃ損なので注意してください。
ブラック企業で働く経理はこんなに悲惨…

(経理はブラック企業に入ると悲惨です)
あなたがどんなに優秀でやる気のある人だったとしても、
入社する会社がブラックだと悲惨な働き方になってしまいます。
↓例えばこんな感じですね…。
- 低年収なのに長時間労働を強制される…。
- ろくな新人教育もなくいきなり現場に放り込まれ、教わっていないことでミスして罵倒される…。
- 頑張ってるのに仕事を評価されず「経理は売上に貢献しない部署だからお荷物」みたいな扱いをされる。
- 決算前など繁忙期は日付が変わるまでサービス残業…。
実は私自身も経験があるんですが、
ブラック企業に搾取されたくない人は、
入社する会社選びには絶対にこだわるようにしてください。
↑これは未経験者も実務経験者もまったく同じですので、
くれぐれも注意してくださいね。
ホワイトな経理求人はこういうところで探すべし

(ホワイトな経理求人は「経理専門の転職サイト」で探すと見つかります)
ブラックでしんどい働き方を絶対にしたくない人は、
求人を探す場所を間違えないことが大切です。
ハローワークとかはブラック求人も多いんで避けてください。
経理は一種の専門職なので、
リクナビなどの「一般向けの転職サイト」も避けた方が良いですね。
↓具体的には、こちらのような
経理専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。

\ ホワイトな経理求人多数あり!/
↑転職サイトは完全無料で使えます。
無料アカウント登録で条件をしぼりこんで求人検索をかけられますよ。
年収額や未経験簿記資格なしOK・残業なしなど、
希望する条件に合った求人だけを検索できるのでとても便利です。
今すぐは転職する気がない人もやっとかないと後で後悔すること

(今すぐは転職活動できない人もやっておくべきこと)
今すぐは転職する気がない人も、
転職サイトへの無料登録だけは早めにやっておいた方が良いです。
なぜかというと、日常のストレスや疲れが限界までたまってくると、
転職サイトに登録するというかんたんな作業すらやる気なくなるんですね(実体験談)
そうなるとさらに今の職場への依存度が高まって、
「この仕事やめたいのにやめられない…。出口がない…」
みたいな精神状態になりがちなんです。
私も経験あるんですがこれめっちゃつらいですよ。
転職サイトで無料アカウントを作って、
年収や残業有無などの希望条件を入力しておくと、
自分にマッチする求人が出るたびに自動通知してもらえます。
気になった求人がきたらブックマーク保存しておきましょう。
↑日常的にこれやっとくだけでも、
「どうしても今の状況がつらくなったら転職もある」
という選択肢を持つことができます。
ホワイト求人に出会えるかどうかってそのときどきの運もありますから、
日常的に情報が自動でスマホに入ってくるようにしておくことが大切です。
忙しくて今すぐは転職活動できない人も、
無料登録だけはやっておきましょう。
↓1分でできる作業ですよ。

最後の最後にお伝えしたいこと
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここまで時間をかけて読んでくれたあなたに、
↓どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、経理という職種は「どういう会社で働くか?」によって、
お給料や仕事のしんどさに大きな違いが生じてしまうことです。
ノルマ達成率で評価される営業マンなどとは違って、
経理は「個人のパフォーマンス」が評価されにくい仕事です。
(逆にいうと、個人成績でプレッシャーをかけられることも少ない仕事です)
↓必然的に、経理のお給料は以下のようなことで決まることになります。
- 所属する会社が儲かっている会社か?利益を出せている会社か?
- 出した利益をちゃんと社員に分配している会社か?
- 仕事量が増えてきたら、きちんと人材確保に投資する会社か?
あなたがどんなに優秀で、やる気のある人だったとしても、
経理という職種をちゃんと評価する気がない愚かなワンマン社長が経営している会社や、
業績の悪く将来性もない斜陽産業の会社に入ってしまうと、
どんなにがんばっても安月給でブラックなしんどい働き方になってしまうんです。
入社の時点、というか転職活動の時点で、
経理のお給料や働き方は差がついてしまうということですね。

入社後にどれだけ交渉したとしても、
お給料を大幅に上げてもらうことは難しいので注意して下さい。
経理は上でも見たように「個人のパフォーマンスが評価されにくい職種」だからです。
ブラック企業みたいな会社にまちがえて入社しないようにするには?
このブログの中では、すでにくりかえしお伝えしていることかと思いますが、
ブラック企業にまちがえて入社したくない人は、
「求人を探す場所」をまちがえないようにすることが大切です。
経理は「どういう会社に入社するか?」によって、
給料や仕事内容がガラッと変わる職種です。
逆に言えば、いま現在の実務経験やスキルに自信がない人であっても、
ホワイトな求人を上手に見つけて入社することさえできれば、
年収で同年代のライバルに差をつけられるということでもありますね。
世の中にはこの「2種類の経理」がいる

(世の中には「2種類の経理」がいます)
リアルな話ですが、世の中には以下の2種類の働き方をしている経理がいます。
↓あなたは、今から5年後にどちらの経理になっていたいでしょうか。
- ホワイト企業で快適に働く経理
未経験ならしっかりとした新人研修をしてもらい、
ある程度仕事に自信が持てるようになってから現場に入る。
相場と比較して高めの年収で働き、
将来の幹部候補としてまわりから期待され受け入れられながら楽しく働く環境 - ブラックでしんどい働き方をする経理…
わけもわからない状態でいきなり現場に放り込まれ、
先輩にお荷物扱いされながら仕事をイヤイヤ覚え、
ようやく慣れてきても給料が恥ずかしいぐらい安くて同窓会にも出られない…。
↑私はこの2つの働き方の両方を実際に経験しました。
今でこそ比較的ホワイトな職場で働けてますが、
最初はブラックで地獄のような働き方だったんです。
(ブラックな会社は1年ぐらい働いてスパッと辞めました)

注意してほしいのはブラック時代の私と、
ホワイトに転職してからの私とで、
能力はたいして変化していないことです。
(1年程度でスキルが身につくほど経理の仕事は甘くないですからね)
違いは「入社した会社がブラックだったか、ホワイトだったか」の違いだけです。
そして、探す場所さえまちがえなければ、
未経験でも応募できるホワイトな経理求人はたくさん見つかるんです。
転職活動のときに情報を探す場所をまちがえてしまった人は、
入社5年以上のベテランになっても、
ブラックな働き方をさせられてしまうケースもあります。
(私は最初ハロワとか、リクナビとかを使って求人を探して応募したので、結果的にブラックに入ってしまいました)
どうせ働くならホワイト企業でしっかりと新人からスタートし、
相場より高い年収を稼ぎながら経理として着実にキャリアアップしましょう。
求人を探す場所をまちがえない(経理専門の転職サイトで情報リサーチする)
↑というたった1つのポイントさえ外さなければ、
まちがえてブラック企業に応募するリスクはほぼゼロにできますよ。
転職活動で「結局いちばん重要なこと」はこれ

(転職活動でもっとも重要なのは「情報の探し方=求人を探す場所」です)
転職活動でもっとも重要なのは、情報の探し方(求人を探す場所)です。
ブラックな経理になりたくない人は、
絶対に経理専門の転職サイトで求人を探すようにしてください。
なお、転職サイトはお金とられるとかありえませんし、
スマホで3分あれば終わる簡単な作業です。
気に入らなければいつでも解除できて、
求人の自動メール通知すら来なくなるので、
リスクなんて何もないです。

ただ、それがわかっていても、
↓残念ながらこの2種類の行動パターンをとる人に分かれてしまうんですよね。
- とりあえず今すぐ登録作業だけでも済ませておく人
- なんだかんだ理由をつけて結局なにも行動しない人
↑お気づきの方も多いかと思いますが、
これって転職活動も普段の生活も同じです。
絶対にやった方がプラスになる、
メリットしかないのはわかっているのになぜか行動できない人…。
↑あなたのまわりにも、こういう人っていませんか??
正直、以前の私もまさにこれでした。
(本来、私はものすごくクズな人間なんです)

でも、現実にブラック企業からホワイト企業に転職して、
「世の中にはちょっとした行動を起こすだけで結果に大きな差が出ることがある」を実感してからは、
行動しないことのデメリットがデカすぎるように感じるようになりました。
転職サイトの登録なんて、誰でもできるちょっとしたことです。
でもこういう「地味なわりに重要な作業」を今すぐやれる人とやれない人とでは大きな差が出るんです。
↑これをやっておくだけで、
マッチするホワイト求人がでるたびにスマホに自動通知してもらえます。
良さげな求人が出たらブックマークして保存しておいてください。
日常的にスマホに届く求人情報を見るクセをつけるだけで、
「いざとなったときの転職」という選択肢を確保できます。
今の仕事がどうしても辛くなったら転職もあるという気持ちで普段の仕事をこなせますし、
いざ転職が必要となったときに、
応募するホワイト求人の選択肢を手元にたくさん持った状態でスタートできるので、ライバルに大きな差をつけられますよ。
せっかく経理という魅力的な職業を見つけたのですから、
ホワイト企業でしっかりお給料を稼ぎ、
やりがいを感じながら楽しく働きましょう。

↓今すぐは転職活動できない人も、
初めは情報リサーチからスタートです。